2016年05月26日 (木)

今日のお題:桐原健真「帰一協会の思想史的意義とその可能性:渋沢栄一を軸として」、パネル6「帰一協会と渋沢栄一」、東アジア文化交渉学会・第8回年次大会、2016年5月7日、吹田市・関西大学

すっかり忘れていましたが、バタバタと発表をしてきたのでした。

正直、自分が何をやっているのかよく分からない日々が続いておりますが、とにかく生きておりますので、どうぞ今後とも生温かくお見守り下さいますよう。

で、要旨でございます。
「階級、国民、人種、宗教の帰一」を合言葉とした帰一協会は、その広範な参加者を得ながらも、必ずしも大きな成果を残さなかったようにみえる。たしかに、協会の経済的支柱であった渋沢栄一の死去や、思想的中心としての姉崎正治の東大退職などがあった1930年代には目立った活動がみられず、「姉崎博士の帰一協会」は「失敗」(『読売新聞』1936年3月20日朝刊、5頁)であったとすら言われた。しかしこの時期、一方では谷口雅春や伊藤証信らによる「万教帰一」や「万教共和」の運動があり、「帰一」という志向自体が社会から失われたわけではない。本報告は、渋沢や姉崎による諸教説の「帰一」という試みを再検討し、近代日本の宗教空間における一つの「対話」であった協会の思想史的意義を明らかにすることを目指すものである。このことは、今日、なおいっそうその可能性が問われている宗教間対話の検討に資するものとなろう。

要旨ですので、実際の発表とはいたく異なりますが、なんとも恐縮です。

2016年04月04日 (月)

今日のお題:『近代仏教スタディーズ』を頂戴する

近藤俊太郎さんから『近代仏教スタディーズ』を頂戴する。誠に有難いことでございます。がんばって勉強します。
近代仏教スタディーズ
仏教からみたもうひとつの近代
大谷栄一・吉永進一・近藤俊太郎編
A5 298頁 2016.04
978-4-8318-5543-5 法蔵館
税込2,484円
法蔵館書店
http://www.hozokanshop.com/?isbn=978-4-8318-5543-5

面白いのがカバーでございまして、「近代仏教曼荼羅」と申しますか、「近代仏教戯画」と言っても宜しいのではないかと思う次第。通常は、表1だけを載せたりするんでしょうが、もったいないので、カバー全体をご紹介。
近代仏教スタディーズ.JPG
そういえば、先日、原坦山をこんな所に入れ込んだ人と呑みましたよ。蓋し卓見。

2016年03月24日 (木)

今日のお題:『喪失とともに生きる:対話する死生学』(ポラーノ出版)

来月下旬に『喪失とともに生きる:対話する死生学』(ポラーノ出版)が刊行されるとのご案内を戴きましたのでお知らせいたします。

注文票を印刷してFAXでご注文いただければ幸い。
注文票

『喪失とともに生きる:対話する死生学』
http://www.kyusenshoin.com/taiwasuru.html

『喪失とともに生きる:対話する死生学』人生はあらゆる喪失に満ち、喪失とその悲哀とともに、どのように生きるかを問われている。これに対しグリーフ(悲嘆)ケアは、この心理的な危機にいかに対処するかという点に力点が置かれてきた。たしかに一時的な援助の手を差し伸べることは欠かせない。しかし私たちは、喪失が引き起こす当面の危機を乗り越えた後も、喪失を抱えて生きていかなければならない。

「あらゆる悲しみは、それを物語にするか、それについて物語を語ることで、耐えられるものになる」―本書では対話を通して、「喪失を抱えながら生きていく」意味を探っていく。

本書は七つの物語と各二つずつの対話から成り立っている。各物語は日常的に物語を聴き、物語とともに考える経験を重ねた対人援助職(グリーフカウンセラー、小児救急医、助産師、緩和ケア医、僧侶、看護師、NPO経営者)が物語る。それに対し、一つ目の対話で各物語の基本的な事柄や背景を、二つ目の対話では本文と異なった視点からの語り掛けを試みる。それぞれを哲学、宗教学、社会学、民俗学、仏教学等といった多様な専門家が応じることにより、物語がより視覚的・立体的に浮かび上がる。
関係者、そして喪失を抱えるすべての方へおくる。

序  対話する死生学  喪失とともに生きるために(竹之内裕文)

1章  喪失とともに生きる人たちとの出会い:グリーフカウンセリングの現場から(浅原聡子)
 コメント1  日本におけるグリーフケアカウンセラー:臨床心理学と日本的心性の狭間で(浅見洋)
 コメント2  グリーフサポートと民俗(井藤美由紀)

2章  こどものいのちを看取ること  小児救急の現場から(植田育也)
 コメント1  寄り添いの変容   一世紀を経た二つの手記より(浅見洋)
 コメント2  こどもを看取る家族への看護(阿川啓子)

3章  生を享けること、失うこと  周産期医療の現場から(増田智里)
 コメント1  死産を経験した家族に対するサポート(河端久美子)
 コメント2  幼い子を失った親の経験について(井藤美由紀)

4章  老病死に向き合う人から学ぶ  終末期ケアの現場から(奥野滋子)
 コメント1  「自分を失うこと」とどう向き合うか(田代志門)
 コメント2  「ホスピタル」はいかに「病院」となったか(桐原健真)

5章  ホームを失って生きる  路上生活者の語りから(高瀬顕功)
 コメント1  「ホーム」の意味について考える(浜渦辰二)
 コメント2  困窮する人を「助ける」ということ:私たちの「居場所」をめぐって(松本曜一)

6章  がんが教えてくれたこと  患者・看護師としての体験から(佐藤仁和子)
 コメント1  がん闘病者・サバイバーの喪失体験と生(草島悦子)
 コメント2  病とともに生きるということ(高橋由貴)

7章  自他の喪失を支えるつながり  グリーフから希望を(尾角光美)
 コメント1  喪失から紡がれてゆくいのちのサポート(大河内大博)
 コメント2  いのちの支え合いの場に立つ(中井弘和)

終章  死とともに生きることを学ぶ  対話する死生学のために(竹之内裕文)

編者
竹之内裕文(たけのうち ひろぶみ)
1967年生まれ。静岡大学農学部・創造科学技術大学院教授。東北大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。専門は哲学、倫理学、死生学。主な著書に『どう生き、どう死ぬか―現場から考える死生学』(弓箭書院、2009年、共編著)、『七転び八起き寝たきりいのちの証―クチマウスで綴った筋ジス・自立生活20年』(新教出版社、2010年、編著)、『シリーズ生命倫理学・第4巻 終末期医療』(丸善出版、2012年、共著)ほか。

浅原聡子(あさはら さとこ)
1968年生まれ。GCC 認定グリーフカウンセラー、看護師、静岡大学非常勤講師。小児専門病院に20年間看護師として勤務した後、現在はカウンセリング、講演、セミナー等にて活動中。グリーフカウンセリングivy代表。


〒195-0061 東京都町田市鶴川2-11-4-301 ポラーノ出版
e-mail mail@polanopublishing.com 
TEL 042-860-2075/FAX042-860-2029
web http://www.kyusenshoin.com
ご注文書 FAX 042-860-2029

2016年03月13日 (日)

今日のお題:漢文訓点用マクロ「訓点」for MS-WORD

※ちょっと直しました。上中下点が up/middle/down ってのはどうだ、というご指摘をうけて、j/t/g にしました。中点はcの方が良いのかも知れませんが、ひとまずこれで(2016年03月13日記)。と、いうか、16年前の自分は随分とひねてたんだなぁと思ったり思わなかったり。

※MS-Word2010ではインストール出来ないとのご連絡を戴きました。直接マクロをコピペして戴ければと存じます。(2010年07月10日記)と、いうか10年も経ってしまったのだなぁと今更ながら思ったり思わなかったり。

このマクロは訓点を付けてくれます。むろん、手放しという訳じゃあありませんが。
1)訓点を付けたい部分に以下の半角英数記号を入力します。
r:雁点(レ点)
1:一点
2:二点
3:三点
j:上点
t:中点
g:下点
k:甲点
o:乙点
h:丙点
2)訓点マクロを作動。以上のフォントのすべてが下付フォントになりますので、縦書きにしたときに左肩に訓点が入ります。

kunten.gif

マクロのダウンロード

2016年03月11日 (金)

今日のお題:【御案内】「日本儒林叢書全文データベース」(Jurin DB)「日本思想史文献データベース」(DoJIH)

 拝啓
漸々春めいて参りました今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。当委員会では、本年度も、幸いに「日本儒林叢書全文データベース」(15HP8003)および「日本思想史文献データベース」(15HP8004)と科学研究費(研究成果公開促進費:データベース)を取得することが叶い、データベースの増補をして参りました。来年度も引き続き事業を努めて参りたく存じます。
委員長であります当方が、データベースサーバをお借りしております東北大学から離れたこともあり、事業の進捗が少しく緩やかになってきてはおりますが、倦まず弛まず継続して行く所存ですので、今後とも皆様の温かい御支援のほどをお願い申し上げる次第でございます。 敬具

という内容の文書とともにポスターを関係各位にお送り致しました。これだけの宣伝を打っておきながら、来年度は科研に落ちて継続できませんでしたというオチも可能性としてはあるというのが恐ろしいところではございます。

さいわいに儒林叢書DBの方は、その筋の方には好評のようでで、有難く存じております。「日本思想史文献データベース」については、つらつら考えますに、前進である「日本思想史学関係研究文献要目」から考えますと、本年で50周年という記念すべきときにあたる訳でして、どうぞ今後とも御贔屓のほどをお願い申し上げる次第でございます。

儒林叢書ポスター文献目録

2016年02月10日 (水)

今日のお題:番組出演『英雄たちの選択:知りすぎた男たちの挑戦 蛮社の獄 渡辺崋山と高野長英の決断」』NHK BS プレミアム、2016年01月28日(木)20:00放送

えっと、そろそろ、再放送も終ったことでしょうから、時効ということで、忘れないうちに書いておきましょう。業績一覧にはとにかく何でも書いておかないといけませんから。

英雄たちの選択「知りすぎた男たちの挑戦 蛮社の獄 渡辺崋山と高野長英の決断」 - NHK
http://www4.nhk.or.jp/heroes/x/2016-01-28/10/21352/2473060/

というのに出てきました。

英雄たちの選択 「知りすぎた男たちの挑戦 蛮社の獄 渡辺崋山と高野長英の決断」

出演 : 磯田道史 、岩下哲典 、宮崎哲弥 、平野啓一郎 、桐原健真

権力にもの申すことが命の問題に直結した江戸時代。幕府の政策に危機感を抱き、あえて意見書をしたためた二人の男がいた。渡辺崋山と高野長英。二人は当時、世界を最も知っていた日本人とも言われる。西洋の学問を通して世界情勢に精通、いわゆる鎖国を貫こうとする幕府の方針に異を唱えた。そうした動きに対し、幕府は弾圧で臨む。世に言う蛮社の獄。死の危険に直面しながら、二人は何を訴え、どんな葛藤を抱えていたのだろうか。

2016年01月28日(木)20:00放送 NHK BS プレミアム


端っこの方で、コソコソしてましたよ。

「なんでオマエが崋山なんだ」というツッコミはごもっともなのですが、

「それはやはり、愛知の偉人ですもの。愛知の人間が出て当然じゃないですか」

と、名古屋に来て3年と経たない男がのたもうてますよ。

っていうか、平野さんのほうがよっぽど愛知にご縁があるわけで。

結局、こういうつながりなわけで、なんでも書いてみるもんだなぁと思ったりする次第。

思海 | 桐原健真「渡辺崋山(1793-1841)・高野長英(1804-50):日本への目覚め」『環・特集:今、「国家」を問う』57号、2014年4月、271-274頁

崋山座像.jpg
(崋山座像:田原市池ノ原公園内・渡辺崋山池ノ原幽居跡)

ピンでしゃべったことはあるのですが、討論形式の番組は初めてで、なんとも慚愧の念で一杯でございます。今回NHKに行って一番よかったと思えたのは、メイクさんに「肌キレイですね」と言われたことでしょうか。

2016年01月29日 (金)

今日のお題:誕生日

ペリーカレー当方の誕生日がまたやって参りました。

一部の方にはキリハラは肉が好きだから29日が誕生日だと思われて、ホントに29日に祝われたことがございますが、それはそれでまことに有難いことでございます。

毎月29日に焼肉食べ放題とか行けたのは、若かったからなんだなぁと思いにふける今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

というわけで、誕生日のプレゼントというものを頂戴しました。何とも嬉しいことで、感謝申し上げる次第でございます。

で、頂戴したのがコレでございます。横須賀海軍カレーというのは存じ上げておりますが、ペリーカレーですか。しかもご丁寧にメッセージカード付き。

お誕生日おめでとうございます。誠意みせてください!(御芳名略)

……誠意ですか。う〜ん、どうしよう。

参考:「ペリーの肉声:開国してくださ〜い」
https://www.youtube.com/watch?v=W5B2icDl28s

これで、講義を1時間やったのもいい思い出です。またやろう。どうやってやるのかは、秘密です。

2016年01月14日 (木)

今日のお題:名古屋の「喫茶店文化」

名古屋は喫茶店文化なんだ――と仙台にいたときに言われて、「なんだそれ?」と思っていたのですが、確かに多いです喫茶店。普通の住宅街のど真ん中に喫茶店が点在しているという有様。

コンビニより多いんじゃないかと思ったりしたので、iタウンページでもって調べてみると、大学のある名古屋市守山区にコンビニが58件に対して、喫茶店は95件というのですから、なるほど多い。

じゃぁ、人口比ではどうなのかなぁと思って、かる〜く調べてみました。大きめの都市と、東海三県+静岡の県庁所在地+四日市、あとなぜか東区。ああ、そうそう、モーニングの発祥地らしい一宮市(諸説あります)も調べてみましたよ。

で、結果がこれ。

都市名喫茶店数人口(万人)1万人当店数統計年
東区100 7.6 13.22 2015年
岐阜市458 41.3 11.09 2010年
一宮市364 37.9 9.61 2015年
名古屋市1,939 226.4 8.56 2010年
大阪市1,935 266.5 7.26 2010年
四日市市204 30.8 6.63 2010年
神戸市984 154.4 6.37 2010年
津市171 28.6 5.99 2010年
守山区95 17.1 5.54 2015年
静岡市250 71.6 3.49 2010年
東京都区部3,188 925.5 3.45 2015年
日本全国48,278 12,730.0 3.79 2013年

まぁ、タウンページでまともな統計になるのか、そもそも人口のデータが古いとかいろいろご指摘はごもっともながら、まぁ、それでもそこそこの有意な差はあるんじゃないのかと思ったり思わなかったり(統計学なんかやったことないのに、「有意」だなんて偉そうなことば使ってるよ、この人)。

もっと言ってしまいますと、営業のことを考えれば、昼間人口のことを考えたりしないといけないんでしょうが、そこまでやる気もなく、とりあえず、「やっぱ、喫茶店多いのね、名古屋っていうか東海地域って」ということが確認できれば宜しい。

ちなみに、仙台市は、人口104.6万に対して、206件でした。1.97件/万人ですか。全国平均よりも低いですし、名古屋出身の人間でなくとも文句を言いたくなるのは分かります。でも牛タン屋に関して言えば、仙台は125件で名古屋は80件、1万人あたりで言えば仙台は1.20件、名古屋は0.35件と3.38倍の差がございます。まぁ、朝から牛タン食べる人はいないと思いますが。


2015年12月25日 (金)

今日のお題:桐原健真「Calm and Storm in the Pacific: International Aid and Trans-Pacific Relations 1900-1931」edited by Martin Collcutt, Tao Demin, Jenine Heaton. “Trans-Pacific Relations in the Late 19th and Early 20th Centuries: Cultural, Commerce, and Religion.” Suita: Society for Cultural Interaction in East Asia, 2015. pp.241-256.

桐原健真「Calm and Storm in the Pacific: International Aid and Trans-Pacific Relations 1900-1931」edited by Martin Collcutt, Tao Demin, Jenine Heaton. Trans-Pacific Relations in the Late 19th and Early 20th Centuries: Cultural, Commerce, and Religion. Suita: Society for Cultural Interaction in East Asia, 2015. pp.241-256.

10年ぶりほどに日の目を見た論文ですが、なんか苦労した思い出ばかりが過ります。

2015年12月21日 (月)

今日のお題:ノロの恐怖

子どもがノロに罹患しました。それはそれは非道い事態で、往生しました。

おかげで、先週から諸事滞りまくりでございます。

当方もここで倒れる訳には参りませんので、塩素さまにひたすらおすがりして、ひたすら消毒に明け暮れる日々。

ノロに対しては塩素以外に手がないんだそうで、困ったものです。

ノロウイルスに関するQ&A |厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

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