今日のお題:桐原健真『松陰の本棚:幕末志士たちの読書ネットワーク』(歴史文化ライブラリー437)、吉川弘文館、2016年、202頁
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幕末、古今東西の書物を読破し日本や世界の情報を収集した�狷表駛皚甬氾直庄◆H爐砲箸辰峠駟�とは何だったのか。水戸学の代表作『新論』を求め続けた松陰の知的遍路や、獄中に記した『野山獄読書記』から松陰の思想形成の変化を追う。各地の志士たちとの書籍貸借が育んだ同志的ネットワークの展開にも迫り、書物を通して新たな幕末の姿を描く。
出版社:吉川弘文館
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と言うわけで、出ました『松陰の本棚』。
初めて郷里を離れて留学してると言うのに、本ばっかり漁って読みふけるとか、獄中だって言っているのに、ものすごい勢いで本を読み続けるとか、とにかくそういう人なんです、この人。
その割には、『新論』はなかなか読もうとしないし、おかげで手に入れ損ねたり、会沢正志斎に「ゴメン、いま推敲中だから見せられないわ」とか言われるし。この人の行動を見ていると、『新論』って、いったい何だったんだろうと考えさせられる次第。
毎度のことながら、今回の本を読んでも、吉田松陰の一生は直接には分からないのが困ったところではございます。まぁ、伝記やら評伝やらは、良いモノがたくさんありますので、そういうものの端っこにでも置いていただければ幸いでございます。
しかも今回は、ほとんど誰も知らないだろうという人物が目白押しでございます。
まぁ、西田直養は幕末国学をやっていれば多少はご存知の方もおられるかと存じますが、小国剛蔵(融蔵)はなかなかマニアックでございます。幕末長州藩研究者でもそう取り扱わないんじゃないのかなぁと思うのですが、それはキリハラ、オマエが不勉強なだけだ、と言われましたらご尤もでございますとシャッポを脱ぐしかございません。
しかし、岸御園に関してはいかがでしょうか。防府の人ですから、田布施の岸家とはきっと関係ないと思いますが、まぁ、こんな方にクローズアップするだなんて、どういったことでしょうか。まぁ、そこら辺が、文化史とか思想史の面白い処ではございます。
