2019年11月10日 (日)

今日のお題:中嶋英介氏より『近世武士道論:山鹿素行と大道寺友山の「武士」育成』(東北大学出版会 、2019年11月06日)をご恵贈賜る。

中嶋英介氏より『近世武士道論:山鹿素行と大道寺友山の「武士」育成』(東北大学出版会 、2019年11月06日)をご恵贈賜る。なんとも慶賀の至りでございます。これはすばらしい。

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近世武士道論: 山鹿素行と大道寺友山の「武士」育成 | 中嶋 英介 |本 | 通販 | Amazon

近世武士道論:大学出版部協会

中嶋氏は、今日、武士道論研究を真面目にやっている若手研究者のなかの第一人者と言って宜しいかと。いや、もうすでに中堅かもしれませんが、この業界、40程度ではまだまだ若手でございます。当方もまだまだ駆け出し、どうぞよろしくお願いいたします。何の話をしてるんだ。

目次は、

序 近世武士道論研究をめぐって

 第一部 山鹿素行
第一章 武教への道ー山鹿素行の修養論
第二章 山鹿素行の職分論再考
第三章 山鹿素行の旧臣観
第四章 山鹿素行の教化論ー『武教小学』・『山鹿語類』の差異を中心に
第五章 山鹿素行の「民兵」育成論ー「農」から「士」へ

 第二部 大道寺友山 問題の所在 大道寺友山の生涯
第一章 大道寺友山『武道初心集』考
第二章 高田法古謄写本『武道初心集』再考
第三章 大道寺友山の士道論



ということなんだそうでありますが、第二部第二章の『武道初心集』の諸本研究は、とても面白いのでお勧めです。写本をする人間のメンタリティというか問題意識で、いとも簡単に改竄されたりするのも興味深いところ。そういうのを過少視して翻刻するのも怖いねぇ。

ちなみに、中嶋氏は国文学研究資料館の山鹿文庫目録なんかも作っていて、書誌学的にも大変にご活躍の由。地味だけど、とても大事

山鹿文庫|国文学研究資料館
国文学研究資料館特別コレクション:山鹿文庫目録

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