2011年04月13日 (水)

今日のお題:リユースかリサイクルか

$FILE1_l居室に電子レンジが帰って来ました。Ya! Ya! Ya!

これで昼飯も居室で食すことが出来ます。これまでは弁当を温めるにも、他の電子レンジを持っている研究室などに行かないといけなかったので助かります。とはいえ、この電子レンジ、どこかおかしいです。

そう、ツマミが上下で異なっているのです。

まぁ、そもそも、この電子レンジを拾ってきた時点で、下の分数設定ツマミが無くなっていたので、これまではコンビーフだか何かの栓を取って付けていたのですが、これがまた良く落ちる落ちる

$FILE2_lこの地震で、そのツマミがついに無くなったので、あらたにツマミを探す旅に出たところ、このように素晴らしくぴったりとした――下地が見えてますが――ツマミを発見。元々はハロゲンヒータのツマミでした。この地震で、研究室の方のハロゲンが壊れたので、要らなくなったものを使用した次第。

いわゆるニコイチというほどのものではないのですが、まぁ、これでコイツの寿命も延びたということでめでたしめでたし。震災前より良くなったので、こういうのを創造的復興というのでしょう。>言いません。

ちなみにこの電子レンジは、温め時間が終了すると、「チーン」と鳴る非常に昔ながらのものなのですが、思うに、「電子レンジで温める」という作業を「チンする」あるいは「レンジでチン」と表現して理解できるのは、何歳以上あるあるなのでしょうか、と。

とか思ったら、今でも結構使われているのですね。

「レンジでチン」の検索結果 - Yahoo!ニュース

電話が「ジリリリリン」でなくなったのも、ずいぶん久しいように思いますが、「チン」が普通の電子音になるのはいつなのでしょう。

電話に関して予想するに、コントなどで電話をかける擬音には、早晩、「プププ・プププ・プププ」という連続音が入るようになるのではないかと。IP電話の時とかに入るアレですね。

2011年04月12日 (火)

今日のお題:文系学者は何を求めているのか

$FILE1_l文系学者には、「本に埋もれて生涯を終えるならが本望だ」とか嘯(うそぶ)く方が少なくございません。

まぁ実際に、枕元の本棚にある『資本論』をわざと落ちやすくしておいて就寝していたとかいう人がいるとかいないとか。当方の関心は、その『資本論』が大内訳なのか向坂訳なのかとかなのですが、もしかするとドイツ語なのかも知れません。フランス語とか言われると、ちょっと斜め上を行きすぎです。

さて、そういった与太話は置いておくとしまして、やはり大漢和に当たって怪我をするのは勘弁でございます。で、今回あらためてその威力を見直したのが、家具転倒防止ポールです。

当方の居室には、岩波文庫を入れた移動書架が二段重ねられておるのですが、天板に二本ポールを建てておいたところ幸いに倒れることはなかったです。いま文系の学徒が求めているのはコレなのではないかと思う次第。

それ以前に「本棚が壊れた」ということでお悩みの方もおられますが、当方もその一人ではあります。お陰で、本を置く場所が無くなりました。これは地味にイタイです。何をするにしても、本が何処にあるか全然分からないのですから。たぶん、あの山のどこかにあるのでしょうが、それをひっくり返すのも、よほど難渋しそうです。

とにかく、文系の人間は本が多い。これは職業病といっても良いかと。

とある研究室で出している雑誌も、この震災でエライ事になりましたが、「いっそ全部スキャンして、みんな捨てちゃえばいいんじゃないか」という意見が出てました。さすがに全部捨てるとまずいので、数部は残しておくとしても、スキャンというのはアリでしょうね。

$FILE2_lちなみに壁に打ち付けた書棚の方は、ボルトごと外れて本が全部落ちてしまいました。おそらく岩波文庫の書棚がほとんど落ちなかったのは、揺れの向きの問題もあるかも知れませんが、そこら辺、どうなのでしょう。

壁側の書棚は、とにかく本が落ちるのが怖いので、ストッパーを付けることにしました。べつに専用のそれではなく、本来は壁側に設置して本の背中を守るためのものなのですが、非常事態なので良いでしょう。本を前後に置くというあまりほめられた状態ではないのですが、まぁ、あとで整理します。菊判と文庫本の組み合わせなら結構奥まで見通せるので、そんな感じにしようかなと思ってます。

何にしましても、余震の多いことにはホトホト弱ります。夜中に起こされたりするのが、なんとも。ただでさえ無い生産性がさらに低下しております。というか、消費だけしているのか。

2011年04月12日 (火)

今日のお題:おしらせの魔法

余震が多いので、緊急地震速報を受信したいと思うようになりましたが、当方の部屋にはラジオがございません。もちろん携帯でも一応は入りますし、これで3・11の時は、大漢和辞典の雪崩に巻き込まれずに済んだわけでありますが、もう少々詳細な情報が欲しいと思って調べてみたところ、世の中には立派な方がおられるようで、まさにドンピシャなソフトウェアを公開されている企業さんがおられました。

まことにもってありがたい。

$FILE1_l高度利用者向け緊急地震速報専用受信ソフトウエア:SignalNow Express
http://www.estrat.co.jp/download.html

昨日一日使ってみたのですが、これが結構しっかりと知らせてくれます。携帯のエリアメールは、相当大きくないと鳴りませんので、これは大変に便利で、机の下に潜るだけの余裕をくれます。

とは申しながら、あの不協和音おしらせが鳴り響くのは、どうにも気持ちよいものではありませんが、すくなくとも、あいさつの魔法よりは何倍も有効であり、有り難いものではございます。

あんまり設定を低くしすぎると、速報が出っぱなしなので、あまり宜しくございません。当方は、ひとまずM6以上・震度4以上で設定しています。

携帯電話の緊急地震速報は、情報量が少ないと申しましたが、無いよりは余程ましだと思います。とはいいながら、どうもこのサービス自体が周知されていないようです。基本的には、デフォルトで使わないようになっているようなので、自分で設定しないと利用できないからでしょうか。

もし、ご利用でない方は、

○緊急速報「エリアメール」 | サービス・機能 | NTTドコモ
 http://www.nttdocomo.co.jp/service/safety/areamail/

○緊急地震速報 | EZweb | au by KDDI
 http://www.au.kddi.com/jishin_sokuho/

○緊急地震速報 | ソフトバンクモバイル
 http://mb.softbank.jp/mb/service/3G/EEW/#setting

あたりをご参照の上、ぜひ設定してみていただきたく。使えない携帯もあるようですが。
 
 
追記:「緊急地震速報の警報音を着メロにしてたら、袋叩きに合うだろうなぁ」と大学で話をしていたら、世の中には、さらに斜め上を行って、すでに配信済であったという事実を知り、呆れるやら、感心するやら

不適切な「緊急速報着信音」削除:東スポWEB?東京スポーツ新聞社
http://www.tokyo-sports.co.jp/hamidashi.php?hid=12653

まぁ、エリアメールの着信音としては、「適切」であるとも言えるかも知れませんが。

2011年04月11日 (月)

今日のお題:1ヶ月

震災一ヶ月ということで、まぁ一つの区切りではあるものの、また強い余震があって、感慨もあったものではないわけではあります。

先日、もう雪は降るまいと冬タイヤを交換するために、六丁の目のマツダに行きました。「ディーラーで交換するんだ」とかいうご指摘はご指摘として頂戴しまして、とにかく震災以来、結構雪が降ったんですよ。3回くらいでしょうか。

そういえば震災当日も降ってました。大学から帰るとき、北風で正面から吹き付ける雪に泣きながら帰ったことを覚えています。あのときもっと早く決断して、とっとと帰れば良かったのでしょうが、意味もなく様子見を――何の様子を見ているわけでもなく――していたのが敗因でしたね。

雪が多かったのは、やはり人間の活動が少ない分、温度が下がったせいなのかしらとウソ・いつわり・紛らわしいことを思ったりするのですが、さすがに4月も上旬を過ぎれば交換して良いでしょう。

で、車に乗って行ったわけです。まぁ、運転するのは当然のことながら、当方ではなく妻なのですが。

お昼を食していなかったので、どこか空いているところはないかと数軒の飲食店を覗いたものの、ことごとく休業中長蛇の列。昼時だからなのか、まだ立ち直っていないせいなのか。

そうこうしていると、まったく列んでもいないスキスキスーなラーメン屋を発見。美味しくラーメンを食せたことに感謝しながら、本道にもどるため、ちょっと裏手の仙台東道路・仙台東インターの手前にある脇道に入りました。

大きな側溝のような川の走る狭い道路沿いに走っていくと、なんとなく道路が汚い。と、申しますか、泥がそこかしこに見えます。もしかしてここまで津波が来たのかと思いましたが、やがて開けた水田地帯に出てくると、状況が一変しました。あれだけキレイに整備されていた水田が完全に失われています。電信柱がある辺りが、かつてあぜ道だったのでしょうが、その跡すら見えません。冠水して水が引いたあとの水田が復興するにはかなりのエネルギーが必要であるように思えました。

『日本三代実録』には「浩々として其の涯涘を弁ぜず」つまり「満々とした水で、そのみぎわがどこにあるか分からなかった」とありましたが、まさに、ここが、そのみぎわであったと申せます。海岸線から4?5キロは離れていると思うのですが、ここまで水が来たわけです。これが間違いであったれば、間違いであって欲しいと思いながら、マツダに行ってタイヤ交換をしてきました。

ディーラーさんには

「今度は、冬タイヤのセールの時にまたお越し下さい」

と言われ、「ずいぶん先のことを……」と思いましたが、なんにしても展望を持って生きていかないとイケナイと思い直した次第。

2011年04月10日 (日)

今日のお題:ガスが通りました。

ガスが通りました。おめでとうございます。

朝の10時30分ごろ、中部ガスの方が来られて開栓作業をして下さいました。「一ヶ月もご不便をお掛けしました」と言われてしまいましたが、そもそも中部ガスの方のせいではないわけですし、こちらの方が恐縮してしまいます。「いえいえ、本当に遠路はるばるありがとうございます」と申し上げるのがやっとでした。

ホント、まぁ、よく来てくださったものでございます。感謝して今日からお風呂に入ろうと思う次第。一ヶ月ぶりの風呂の中で、明日から背広を着て大学に行こうと思いました。廃墟服はおしまいです。>なんだ廃墟服って。

2011年04月09日 (土)

今日のお題:貞観地震

そういえば、これだけ話題になっている貞観地震について調べていなかったことを思い出しました。

『日本三代実録』の869(貞観11)年5月26日条にはこうあります。


廿六日癸未(きび)。陸奥国、地大きく震動し、流光、昼の如く隠映(いんえい)((激しく点滅すること))す。頃之(このとき)、人民叫呼(きょうこ)し、伏して起(おこ)ることあたはずして、或(あるい)は屋(おく)(たお)れ圧死し、或は地裂け埋殪(まいえい)((埋まって死ぬこと))す。馬牛は駭(おどろ)き奔(はし)り、或は相ひ昇り踏む。城郭・倉庫・門櫓・墻壁の頽落(たいらく)し顛覆(てんぷく)すること、其の数を知らず。海口哮吼(こうこう)として、声、雷霆(らいてい)に似、驚濤(きょうとう)・涌潮、泝洄(そかい)((遡上すること))漲長して、忽(たちま)ちに城下に至る。海を去ること数十百里、浩々(こうこう)として其の涯涘(がいし)((みぎわのこと))を弁ぜず。原野・道路、惣(すべ)て滄溟(そうめい)と為り、船に乗らんとするに遑(いとま)あらず、山に登らんとするに及び難く、溺死する者、千許(ばか)り、資産・苗稼、殆んど孑(ひと)つとして遺(のこ)ること無し。


津波の叙述が、とんでもありません。


野原や道路がことごとく海原となり、舟に乗ろうとしてもその暇(いとま)がなく、高台に登ろうとしてもそれも難しく、溺れ死ぬものは千人ばかり。財産や苗はほとんど一つだに残ることがなかった。


書き下していて涙が出ましたが、これは花粉症のせいです。きっとそうです。歴史は知るものではなく、学ぶものなのだなぁと思った次第。

2011年04月08日 (金)

今日のお題:Sisyphos

昨晩の真夜中、M7の地震がやってきました。M9に比べれば1000分の1の威力だそうですが、影響はこれまた非道いことになっています。

震災から4週間、ライフラインも一部は復旧し、大学や居宅の方も早晩ガスがやってくるかという状況になり、さらにスーパーやら小売店舗などので流通もだんだんと戻ってきたとやや明るい見通しが現れて来た瞬間に、どんがらがっしゃ?んですから、目も当てられません。

ちなみに、今日のガス復旧戸数(速報)には、マイナスがついてました。復旧したところが、ふたたびダメになったわけです。

正直、やる気を阻喪させられた人間は少なくないわけでありまして、他聞に漏れず、当方もその一人でございます。

$FILE1_lせっかく戻した本も元の木阿弥でございます。

まったくもって、賽(さい)の河原か、シシュフォスSisyphosかというところですな。

賽の河原なら地蔵菩薩がやってきて済(すく)ってくれそうなのですが、シシュフォスですと、まったく済いがありません。済いを求めることがそもそも間違いなのか、求めないから済われないのか。

とはいえ、以前の地震で倒れた本棚を見事なまでにキレイに整えたものの、この地震でふたたび丸ごと倒されてしまった先生に、「戦わなければ勝つことは出来ないから」と励まされました。かなり、真実です。
 
 
 
追記:「どんがらがっしゃ?ん」って『らんま1/2』だと思っていたのですが、どうも世の中はもっと進んでいたようですね。

どんがらがっしゃーんとは (ドンガラガッシャーンとは) - ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%8C%E3%82%89%E3%81%8C%E3%81%A3%E3%81%97%E3%82%83%E3%83%BC%E3%82%93

2011年04月07日 (木)

今日のお題:どうにもこうにもHDD(ハード・デイズ・ドライブ)

どうもいけませんね。デフラグも効きません。

こりゃ、本気であきらめるしかないようです。とにかくアクセス不能のファイルがごっそりあるわけで、こいつらがおおよそ悪さをしているに決まっているのです。

ここら辺が見極めどころというところでしょうか。

ガスが来ません。どうも広瀬川を越えることは、ルビコン以上に困難であるようです。

2011年04月06日 (水)

今日のお題:HDD復旧の日々(3)

昨日からデフラグをはじめてみました。恐ろしいことに、今日に至るもいまだ終わっておりません。なんか昨日も同じことを書いたような気がしますが。

デフラグがここまで遅々として進まないというのは、実に恐ろしいことです。もう、あきらめる時期に来ているのかも知れません。

2011年04月05日 (火)

今日のお題:HDD復旧の日々(2)

飽きもせずにいまだにやってます。

スキャンディスクは一昼夜かけても終わらず、正直、どうのしようもない感じです。

バックアップツールで復元したものもあるのですが、見事なまでにシェイプアップに成功。90%近くのファイルはフォルダごと消滅しました。ディレクトリ構造自体が崩壊しているのでしょうね。

郵便局に行くついでに街に出ました。そこかしこ再開している店がある一方で、飲食店を中心に休業中の多いこと。コンビニにまったく商品が並んでいないのを見て、いかに日頃の生活が大量生産・大量消費なのかを痛感した次第。

あと、そこら中に存在する「頭上注意」の看板。これは、たんに物理的な意味だけではなく、色々な意味で怖いです。

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