2011年04月12日 (火)

今日のお題:文系学者は何を求めているのか

$FILE1_l文系学者には、「本に埋もれて生涯を終えるならが本望だ」とか嘯(うそぶ)く方が少なくございません。

まぁ実際に、枕元の本棚にある『資本論』をわざと落ちやすくしておいて就寝していたとかいう人がいるとかいないとか。当方の関心は、その『資本論』が大内訳なのか向坂訳なのかとかなのですが、もしかするとドイツ語なのかも知れません。フランス語とか言われると、ちょっと斜め上を行きすぎです。

さて、そういった与太話は置いておくとしまして、やはり大漢和に当たって怪我をするのは勘弁でございます。で、今回あらためてその威力を見直したのが、家具転倒防止ポールです。

当方の居室には、岩波文庫を入れた移動書架が二段重ねられておるのですが、天板に二本ポールを建てておいたところ幸いに倒れることはなかったです。いま文系の学徒が求めているのはコレなのではないかと思う次第。

それ以前に「本棚が壊れた」ということでお悩みの方もおられますが、当方もその一人ではあります。お陰で、本を置く場所が無くなりました。これは地味にイタイです。何をするにしても、本が何処にあるか全然分からないのですから。たぶん、あの山のどこかにあるのでしょうが、それをひっくり返すのも、よほど難渋しそうです。

とにかく、文系の人間は本が多い。これは職業病といっても良いかと。

とある研究室で出している雑誌も、この震災でエライ事になりましたが、「いっそ全部スキャンして、みんな捨てちゃえばいいんじゃないか」という意見が出てました。さすがに全部捨てるとまずいので、数部は残しておくとしても、スキャンというのはアリでしょうね。

$FILE2_lちなみに壁に打ち付けた書棚の方は、ボルトごと外れて本が全部落ちてしまいました。おそらく岩波文庫の書棚がほとんど落ちなかったのは、揺れの向きの問題もあるかも知れませんが、そこら辺、どうなのでしょう。

壁側の書棚は、とにかく本が落ちるのが怖いので、ストッパーを付けることにしました。べつに専用のそれではなく、本来は壁側に設置して本の背中を守るためのものなのですが、非常事態なので良いでしょう。本を前後に置くというあまりほめられた状態ではないのですが、まぁ、あとで整理します。菊判と文庫本の組み合わせなら結構奥まで見通せるので、そんな感じにしようかなと思ってます。

何にしましても、余震の多いことにはホトホト弱ります。夜中に起こされたりするのが、なんとも。ただでさえ無い生産性がさらに低下しております。というか、消費だけしているのか。

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