2011年04月11日 (月)

今日のお題:1ヶ月

震災一ヶ月ということで、まぁ一つの区切りではあるものの、また強い余震があって、感慨もあったものではないわけではあります。

先日、もう雪は降るまいと冬タイヤを交換するために、六丁の目のマツダに行きました。「ディーラーで交換するんだ」とかいうご指摘はご指摘として頂戴しまして、とにかく震災以来、結構雪が降ったんですよ。3回くらいでしょうか。

そういえば震災当日も降ってました。大学から帰るとき、北風で正面から吹き付ける雪に泣きながら帰ったことを覚えています。あのときもっと早く決断して、とっとと帰れば良かったのでしょうが、意味もなく様子見を――何の様子を見ているわけでもなく――していたのが敗因でしたね。

雪が多かったのは、やはり人間の活動が少ない分、温度が下がったせいなのかしらとウソ・いつわり・紛らわしいことを思ったりするのですが、さすがに4月も上旬を過ぎれば交換して良いでしょう。

で、車に乗って行ったわけです。まぁ、運転するのは当然のことながら、当方ではなく妻なのですが。

お昼を食していなかったので、どこか空いているところはないかと数軒の飲食店を覗いたものの、ことごとく休業中長蛇の列。昼時だからなのか、まだ立ち直っていないせいなのか。

そうこうしていると、まったく列んでもいないスキスキスーなラーメン屋を発見。美味しくラーメンを食せたことに感謝しながら、本道にもどるため、ちょっと裏手の仙台東道路・仙台東インターの手前にある脇道に入りました。

大きな側溝のような川の走る狭い道路沿いに走っていくと、なんとなく道路が汚い。と、申しますか、泥がそこかしこに見えます。もしかしてここまで津波が来たのかと思いましたが、やがて開けた水田地帯に出てくると、状況が一変しました。あれだけキレイに整備されていた水田が完全に失われています。電信柱がある辺りが、かつてあぜ道だったのでしょうが、その跡すら見えません。冠水して水が引いたあとの水田が復興するにはかなりのエネルギーが必要であるように思えました。

『日本三代実録』には「浩々として其の涯涘を弁ぜず」つまり「満々とした水で、そのみぎわがどこにあるか分からなかった」とありましたが、まさに、ここが、そのみぎわであったと申せます。海岸線から4?5キロは離れていると思うのですが、ここまで水が来たわけです。これが間違いであったれば、間違いであって欲しいと思いながら、マツダに行ってタイヤ交換をしてきました。

ディーラーさんには

「今度は、冬タイヤのセールの時にまたお越し下さい」

と言われ、「ずいぶん先のことを……」と思いましたが、なんにしても展望を持って生きていかないとイケナイと思い直した次第。

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