2009年10月29日 (木)

今日のお題:「あこがれ」としての病院信仰(日本思想史学会2009年度大会「パネルセッション1 在宅ホスピスの現場における日本思想史研究の可能性:「病院死」を選択する日本人」、2009年09月18日、仙台市・東北大学)

病院死率8割を越える日本。それは、けっして医療技術の発展の賜物ではない。他の先進国における病院死率が軒並み4割を切る事実がそのことを示している。

日本における病院依存の歴史的・文化的背景を探ると、そこには、「病院」を渇望する近世以来の日本知識人における病院信仰が存在していた。王道政治の象徴的施設としての病院言説の成立過程を描く。

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