専門領域に留まらない

多彩な学びが結実し
保育士への道へと
繋がっていく!

人間科学部 現代子ども教育学科 4年
鳥居万椰さんが紹介

人間科学部 現代子ども教育学科 4年 鳥居万椰さん人間科学部 現代子ども教育学科 4年
鳥居万椰さん

金城への入学
大きな決め手は
共通教育科目の存在

中学生の時、様々な職種の方々から「働くこと」についてお話を伺う機会が設けられました。その中で特に興味を持ったのが保育士の方のお話。私は、幼い甥っ子や姪っ子と一緒に遊ぶことや、幼稚園・保育園で行われる運動会などの行事が大好きで、子どもと一緒にアクティブに動く毎日はとても楽しそうに思えました。パソコンに向かってじっとしているのが苦手なこともあって、高校生の頃には保育士という仕事を本格的に考えるようになりました。
保育を専門に学べる学校が数多くある中で、金城の現代子ども教育学科を選んだ理由は2つあります。1つはピアノの個人レッスンがあること、もう1つは小学校教員の免許も取得できることです。ピアノは小学生の時に4年間習っていましたが、ブランクがあり自信がなかったため、先生とマンツーマンでレッスンしていただけるのは、とても心強かったです。そして当時は小学校教員にも興味があったため、1年間学んでから改めてコースを選択できる点が私に合っていると思いました。また、幼稚園・保育所への就職希望者の就職率が15年以上100%であることも決め手の1つでした。
さらに魅力を感じたのは、共通教育科目の存在でした。専門職を目指すために、保育以外の学問について学ぶ機会は少なくなると思っていましたが、金城なら学部・学科の専門領域を超えた幅広い知識と教養を身につけることができると知り、とても魅力的に感じました。
大学に入学するまで、保育の仕事は子どもを安全に預かって1日を楽しく過ごしてもらうことだと考えていました。しかし講義を受けるにつれ、保育は様々な分野を総合したものだと感じるようになりました。人間関係や健康、言葉や音楽など、想像以上に多様な科目があります。例えば、実習の時に行った芋掘りでは、楽しいだけでなく食育の一環になることを知り、共通教育科目の心理学では、しっかり相手に寄り添って声を聞くことの大切さを学ぶことができました。こうした様々な学びが全て繋がっていると気づき、面白さを感じました。学年が上がるにつれ、授業で学んだことがどんどん役に立ち、充実した学びができていたと実感しています。
一方で苦労したのが実習です。1日の保育で学んだことや時間の流れをメモし、実習記録にまとめて翌日の朝に提出するのですが、毎回かなり時間がかかってしまいます。また、自分が保育者として実際に遊びをリードする部分実習では、子どもが遊びを楽しんでくれるだろうかと緊張しながら取り組んでいました。

文学部 日本語日本文化学科 4年 大野さくらさん 実習で使用したペープサートを手に(※思い出のアイテム参照)

広告研究会の活動で
様々な分野の知見を深める

保育の学びと並行して「広告研究会」というサークルに所属しています。主な活動内容は、地域や企業と連携した実践的な広告制作や販売促進、講演イベント開催などです。その一環として毎年「大学コンソーシアムせと」と連携してポスターを制作しています。2021年度は「瀬戸蔵ミュージアム」に焦点を当てました。このポスター制作は広告研究会に入ってから、最初から最後まで関わった初めての活動でした。実際に瀬戸蔵ミュージアムに足を運んで撮影し、キャッチコピーを考え、印刷まで行いました。苦労した点は、ポスターをデザインする時に使うソフトウェアが、これまで使ったことがないものだったこと。そのため、先輩に教えてもらいながら作業を進めました。1枚のポスターを作るという経験から、どれだけの過程を経ているかを知り、広告制作の難しさを感じました。
制作したポスターが瀬戸市役所に展示された時には、通りかかった市民の方から「素敵なポスターだね」と声をかけていただくことができました。また、様々な駅にもポスターを掲示していただき、友人からも「見たよ!」と多くの反応がもらえました。こうしたことから、長い時間をかけて作ったものが人々の心に届き、瀬戸蔵ミュージアムの魅力が伝わったと感じられてとても嬉しかったです。
また、イベントの企画では、企業の方と何度もミーティングをしますが、そのような経験自体がとても貴重だと思います。学生のアイデアが生かされることも多いため、積極的に発言することも多くなりました。広告研究会を設立された庫元先生からは企業の方へのメールのマナーやプレゼンテーションの仕方など、広告の枠を超えてビジネス全般についても貴重なことを教えていただいています。

人間科学部 現代子ども教育学科 4年 鳥居万椰さん

多様な場で自分を磨き
充実した日々を過ごす
全てが金城のキャンパスに

学科での学びだけでなく、金城祭などの学内イベントに参加したことで、とても充実した学生生活を過ごせていると感じています。金城祭では、衣料品企業の(株)GUと広告研究会がコラボしたファッションショーにスタッフとして参加し、最高のステージを作り上げることができました。イベントの構成・プロデュースから運営までを部員が手掛け、私は音響とステージの演出を担当しました。また、広告研究会とは別に所属しているボランティアネットワークというサークルでは、1つの部屋で4つのゲームを行うという子ども向けの企画を用意し、多くの来場者に楽しんでもらうことができました。どちらのサークルでも、大好きな仲間と時間をかけて準備しながら絆を深められたことが、とても嬉しかったです。また、サークルに入ったおかげで、他学科や他学年の友人ができ、他学科ではどんな学びをしているのかを共有したり、将来の夢などを語り合ったりなど、とても有意義な時間を過ごすことができています。4年生になるとサークルで中心となって動くことがなくなるのは寂しいですが、保育士という夢を叶えるため、一生懸命勉強して保育への理解を深めていきたいと考えています。
そして、4年次には卒業論文という大きな課題が待っています。先日先輩方の卒業論文発表会に参加しました。ファッションや離乳食といった幅広い分野をテーマに、自信を持って発表される様子を見て、私も学びの集大成として既成概念に捉われず、独自の視点で卒業論文に取り組もうと気持ちを新たにしました。
入学当時は小学校の先生という選択肢もありましたが、やはり私の夢は保育士になることです。2、3年次で経験した実習はとても苦戦しましたが、改めて子どもと関わることが好きだと実感できた機会となりました。まだまだ学ぶことは多いですが、実際の保育の現場では自分なりの保育士像を作り上げたいと考えています。
金城には素敵な仲間がいるのはもちろん、綺麗で快適なキャンパスがあります。夢に向かって学ぶ人におすすめの環境です。私は静かで心が落ち着く図書館が好きですが、きっとみなさんもお気に入りの場所が見つかることでしょう。
また、学食の美味しさは金城に入学して良かったと思うことの1つです。ケーキフェアや、インドカレーフェアなど魅力的なイベントが開催されるので、毎日通いたくなります。
そしてクラブやサークルに入ると、大学生活がより充実します。金城には多くのクラブ・サークルがあるため、自分に合った場所で活躍でき、学科の枠を超えた交流は、多様な視点からのお話が聞け、勉強のモチベーションも上がります。受験勉強は大変ですが、金城での大学生活を想像しながら、自分なりのペースで頑張ってください!

学生生活・思い出のアイテム
学生生活・思い出のアイテム

子どもの笑顔が最大の喜びになる瞬間。

思い出のアイテムは、実習で使用したペープサート(※)です。自分で物語を作り、2歳児クラスで披露しました。あらすじは、おにぎりとサンドイッチを持ってピクニックに出かけたうさぎとライオンが、途中でカラスに片方を食べられてしまうものの、仲良く分け合うことで楽しいピクニックを過ごすことができたというものです。動物の顔の表情が良く伝わるように、イラストを工夫して描きました。子どもたちはとても集中して見てくれて「面白かった!」と感想をもらいました。自分で作った保育アイテムで子どもたちを笑顔にできたことが嬉しくて、思い出に残っています。
※ペープサート:幼児向けの紙人形劇、劇で使用する紙人形のこと。ペーパーパペットシアター(Paper Puppet Theater)を短縮した表現。

豊富な実習時間で、子どもへの理解を深めます。

幼稚園教諭・保育士・小学校教諭・中学校(英語)教諭の4資格に幅広く対応していますので、子どもへの理解を深め、必要な資格を取得することができます。また、子育て支援のスキルや小学校で英語を教えられる知識・技術など、プラスアルファの強みを身につけられるのも特長です。そして、質の高い実技実習や子育て支援体験、教育ボランティア活動などもサポートしているので、学外実習と合わせて子どもとふれあう時間が圧倒的に多く、より実践的な学びを実現しています。

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掲載の内容は取材当時のものです。