人間生活学専攻

設置の趣旨及び目的

21世紀に入り、人間生活について深く探求し、広い視野に立った学識と研究能力及び専門性をもって社会で活躍できる人材が、ますます必要とされています。
まさにこの時期、本学では、学生や社会人のより高度な学問的追求志向に応え、建学の精神である女子教育の理念を一層推進するために、人間生活学研究のための博士課程(後期課程)を設置しています。
本後期課程は、前期課程の上に積み上げる方式ではなく、人間生活学関連の諸問題により適切に対応する立場から、前期課程の2専攻領域を深化・統合して人間生活学専攻とし、総合的・学際的な人間生活の諸問題の研究・教育をめざしています。
これにより、前期課程における教育を基礎としつつ、さらに専門領域の研究を高度化し、発展させることが可能となります。
人間生活学の分野は、学問的には、高度の学際性・総合性が求められる新しい研究分野であります。しかし、この分野での研究者及び高度専門的職業人の養成は十分なされておらず、研究者及び関連する分野の指導も極めて少ないのが現状です。
ならず国際社会において、研究者及び高度専門的職業人として活躍されることを期待します。

研究内容

人間生活学専攻では、次の3領域を設け、高度な専門的研究ができるカリキュラムで編成されています。

  1. 消費者科学領域:生活者・消費者に関連した諸問題の理論的解明への社会的ニーズに応えるために、消費者行政及び企業を含めた消費者関連問題の解明をめざす生活経営学、消費者教育
  2. 人間環境学領域:人間発達に関わる諸問題の解明をめざして、環境と人間発達、環境と家族福祉、環境と健康・安全・快適性の問題など、消費者科学領域と人間発達学領域の双方からアプローチする環境衛生学、食品栄養科学、生活薬科学、芸術療法学
  3. 人間発達学領域:人間発達に関する諸問題についての理論的解明をめざし、さらに家庭・学校・地域社会・病院・企業等における臨床場面での実践をも考慮した社会心理学、臨床心理学

修了の要件及び授与される学位

修了の要件
3年以上6年以内在学し、授業科目につき演習科目6単位を含む修了要件単位6単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査及び最終試験に合格した者には、博士の学位が授与されます(在学期間については短縮の特例があります)。
授与される学位
博士(学術)

教員紹介

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