多元心理学科の3つのポリシー(2023年度の入学生)

多元心理学科の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

多元心理学科では、大学のディプロマ・ポリシーに基づき、主に社会心理学、臨床心理学、健康心理学、産業心理学、発達・教育分野の心理学、医療・福祉分野の心理学の専門的知識・技能を修得し、次の資質・能力を身につけ総合的に活用できる学生に学位を授与します。

  1. 知識・理解
    1. 多様な文化を理解するとともに、豊かな人間性を支える教養と、心を生み出す仕組み・心理学の諸理論・心理学的測定法と心理アセスメント・心理学実験に関する深い専門的知識を身につけている。

  2. 汎用的技能
    1. 調査面接・観察・実験などから得られた情報を適正に収集分析し、色々な角度から批判的実証的に考えることで、現代社会に生きる人間が抱える問題を発見し、解決策を提案することができる。

    2. 多様な人々とコミュニケーションするために、人間を複眼的に見る方法や種々の表現方法を修得している。

  3. 態度・志向性
    1. 自らを律し、人間を総体として客観的に理解しながら、他者と協働して目標実現のために行動できるとともに、向上心を持って学び続けることができる。

    2. 福音主義キリスト教に基づいた倫理観により、隣人のため社会のために主体的に行動し、心の専門家として貢献することができる。

  4. 統合的な学修経験と創造的思考力
    1. これまでに修得した知識・技能・態度等を総合的に活用して、新たな課題に取り組むことができる。

多元心理学科の教育課程編成の方針(カリキュラム・ポリシー)

多元心理学科では、学生がディプロマ・ポリシーに掲げる資質・能力を獲得できるように、共通教育科目、専門教育科目及びその他必要とする科目を順次性を考慮して体系的に配置し、講義、演習、実験・実習を適切に組み合わせたカリキュラムを編成します。課程表の他に、カリキュラムの体系性を示すカリキュラム・マップ及びカリキュラム・ツリー、科目間の関連や科目内容のレベルを表現する科目分類番号制を採用し、カリキュラムの構造を分かりやすく示します。

教育内容、教育方法、評価について次のように定めます。

  1. 教育内容
    1. 共通教育科目では、学生が福音主義のキリスト教に基づき、豊かな人間性を支える知識・技能、汎用的技能、態度・志向性の基礎を身につけられるようにします。共通教育科目は、建学の精神に基づく「金城アイデンティティ科目」、本学の教育の核である英語教育及び外国語教育、キャリア教育からなる「金城コア科目」、幅広い教養を身につける「金城展開科目」の下、授業を編成します。

    2. 初年次教育では、学生が大学での学問的・社会的な諸条件を成功させるために、高校から大学の学びに円滑に移行できるようにします。
      共通教育科目における初年次教育では、本学科の枠を超えて学問や大学教育全般に対する動機づけを図ります。
      専門教育科目における初年次教育では、心とは何かを理解し、心と行動の関係を考えるため、論理的思考能力の向上を図ります。

    3. 専門教育科目では、学生が心理学の知識・スキルを身につけることを通じて、ディプロマ・ポリシーに掲げる資質・能力を獲得できるようにします。

    4. 心理学の体系性に基づき、「学部共通科目」「学科基礎科目」「学科展開科目」「演習科目」「卒業論文」「資格関連科目」の科目区分の下、適切な内容の授業を編成します。

    5. 学生が専門教育科目を中心とする教育内容を総合化し活用できるように、卒業年次に卒業論文等を実施します。

  2. 教育方法
    1. 講義科目においては心理学の潮流と心の科学への取り組みの基礎的理解を目的とし、アクティブ・ラーニング等を取り入れた教育方法を実施します。

    2. 演習科目においては、心を研究する学問知とフィールド知の双方向性を理解することを目的とし、ディープ・アクティブ・ラーニング等を取り入れた教育方法を実施します。

    3. 実験・実習科目においては、研究手法の技術修得を目的とし、知識や技能を身につけ、思考力を養うプログラムを編成して実施します。

    4. すべての授業科目において授業時間外学修を課し、学生の学修成果を高めるようなフィードバックに努めます。

    5. アドバイザー制度により、学生情報を活用しながらアドバイザー教員が学生一人ひとりと面談し、学修支援をはじめ学生生活全般に関する助言を実施します。

  3. 評価
    1. 本学科では、学生がディプロマ・ポリシーに掲げられた資質・能力及びこれらの総合的な活用力を確実に身につけられるように、学科レベル、学生レベルで評価を実施します。

    2. 学修成果の評価の公平性と透明性を確保するために、達成すべき質的水準及び具体的な実施方法などに関する学修成果の評価方針(アセスメント・ポリシー)を別に定めます。

多元心理学科の入学者選抜の方針(アドミッション・ポリシー)

多元心理学科では、本学の建学の精神を踏まえた人材育成(教育目的)を尊重し、本学科の教育目標を踏まえ、自己と他者の理解に関心を持ち、心理学の学修に積極的に取り組む意欲のある学生を求めます。そのため入学者に対してはカリキュラム・ポリシーに定める教育を受けるために必要な次の学力の3つの要素を備えていることを期待しています。
また、適正に学生を選抜して受け入れるように、多様な入試選抜方法を実施します。

  1. 知識・技能
    1. 高等学校等における学修を通じて,文学などに表現される人間模様について想像力を持って理解することや、社会的事象に関心を持って理解を深めることができる学生を求めます。

  2. 思考力・判断力・表現力
    1. 人間に対する共感的な関心に加え、人間の心理と社会などの事象について、客観的・分析的な視点から課題を探求し、自身の考えについて論理的に説明ができる学生を求めます。

  3. 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
    1. 自身の考えを他者に伝える、他者の考えに耳を傾け理解するなど、他者を尊重しつつ自己主張ができる学生を求めます。

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