ゲッセマネの祈り

ゲッセマネの祈り

「イエスがそこを出て、いつものようにオリーブ山に行かれると、弟子たちも従った。いつもの場所に来ると、……自分は、石を投げて届くほどの所に離れ、ひざまずいてこう祈られた。『父よ、御心なら、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、御心のままに行ってください。』[すると、天使が天から現れて、イエスを力づけた。イエスは苦しみもだえ、いよいよ切に祈られた。汗が血の滴るように地面に落ちた。]イエスが祈り終わって立ち上がり、弟子たちのところに戻って御覧になると、彼らは悲しみの果てに眠り込んでいた。イエスは言われた。『なぜ眠っているのか。誘惑に陥らぬように、起きて祈っていなさい。』」
(ルカ 22:39-46)

この窓は、ルカ福音書を題材として描かれ、暗く無気味な稲妻のような光の線は、これから起こる受難を暗示しています。イエスは、「父よ、御心なら、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、御心のままに行ってください」と祈り、さらに苦しみもだえて祈り続けます。天使は彼を力づけています。

これと対照的に、下方どんよりと澱んだ雰囲気の中で、三人の弟子たちが寝ています。イエスの真下(左)がペトロ、右がヤコブ、横になって寝ているのがヨハネです。


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