五千人の給食

五千人の給食

「イエスは目を上げ、大勢の群衆が御自分の方へ来るのを見て、フィリポに、『この人たちに食べさせるには、どこでパンを買えばよいだろうか』と言われたが、こう言ったのはフィリポを試みるためであって、御自分では何をしようとしているか知っておられたのである。フィリポは、『めいめいが少しずつ食べるためにも、二百デナリオン分のパンでは足りないでしょう』と答えた。弟子の一人で、シモン・ペトロの兄弟アンデレが、イエスに言った。『ここに大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。けれども、こんなに大勢の人では何の役にも立たないでしょう。』イエスは、『人々を座らせなさい』と言われた。……男たちはそこに座ったが、その数はおよそ五千人であった。さて、イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えてから、座っている人々に分け与えられた。また、魚も同じようにして、欲しいだけ分け与えられた。人々が満腹した……。」
(ヨハネ 6:5-12)

この窓は、ヨハネによる福音書を題材として描かれています。五つのパンと二匹の魚をイエスに差し出した少年、感謝の祈りを唱えるイエス、その右にはフィリポ、その下にはアンデレ、そして婦人たちの姿も大勢見られます。給食に与かった群衆は、男五千人だけでなく、女も子供も含まれていました(マタイ14:21参照)。


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