山上の説教

山上の説教

「イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近くに寄って来た。そこで、イエスは口を開き、教えられた。

『心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。……』」
(マタイ 5:1-3)

マタイによる福音書によると、山上の説教でイエスが教えられたのは、弟子たちに対してでしたが、この窓では、イエスの弟子たちだけでなく、群衆、つまり老若男女、あらゆる階層の人々がイエスの説教を聞いています。

群衆の第一は、ひざまずいてイエスの御顔を見上げる二人の子供や、母親に抱かれた幼児など、子供たちです。イエスは、「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである」(マルコ10:14)と言われました。

群衆の第二は、大勢の婦人たちです。イエスの弟子たちには、婦人の弟子たちも多くいました。なかにはイエスに従い、自分の持ち物で一行に奉仕し、あるいは、イエスの死と復活の証人になった婦人たちがいました。

イエスのおられるところ、そこには平安(シャローム)があります。イエスの頭上には、神からの平安を象徴する三重の雲がたなびいています。


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