チーム・豊島のメンバー

愛知県が立ち上げたプロジェクト「かがやけ☆あいちサスティナ研究所」の第7期生成果発表会にて、生活環境学部 環境デザイン学科3年 加藤瑠夏さんが所属するチーム・豊島が最優秀賞とオーディエンス賞のダブル受賞を果たしました。

このプロジェクトは、愛知県内の企業と学生が協働し持続可能な社会の実現に向けて取り組むものです。加藤さんは、他大学の学生とともにパートナー企業である豊島株式会社からの課題に取り組み、ファッション業界が抱える根本的な課題「大量生産・大量消費・大量廃棄」を同時に解決するための「人から人へ未来につなげるオーダーメイドギフト」を提案しました。この提案は、持続可能な社会実現が期待できると審査員から高く評価され、来場者からも多くの共感を得て、ダブル受賞に至りました。

生活環境学部 環境デザイン学科3年 加藤瑠夏さん

オーダーメイドギフトの一例として取り上げたAZUMA BAGは、豊島株式会社で販売されているエコバック(あずま袋)で、持ち手の部分が廃棄される食材などから得た色素で染色したものです。加藤さんは「洗浄・染色加工実験」(3年前期開講)にて、自分でデザインし、絞り染めした手ぬぐい生地で「あずま袋」を製作し、縫い糸をほどくと元の手ぬぐいに戻すことができ、好きな大きさにカットすればハンカチなどに形を変えて、気分に合わせて楽しめる持続可能な伝統的な小物であることを学んでいました。こうした授業での経験も、あたたかみやストーリー性が感じられる「人から人へ未来につなげるオーダーメイドギフト」の提案に役立ったようです。

加藤さんは今回の受賞について次のように感想を話してくれました。「興味があるファッションを通して環境問題を学ぶことができて良かったです。自分の人生において貴重な経験となりました。これからも、何事にも挑戦し続ける姿勢を大切にしたいと思います。今回受賞できた要因は「フードテキスタイルの効果的なPR方法を考える」という課題を考えることに留まらず、大量生産・大量消費・大量廃棄というアパレル業界の根本的な問題を最終的なゴールとしたことだと思います。この活動を通し、「伝え方」の重要さを痛感しましたし、この学びをここで終わらせるのではなく、今後に繋げていきたいと思います。」

加藤さんは卒論テーマとして、このプロジェクトでの経験を活かし、サスティナブルファッションに関する研究に取り組む予定とのことです。


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