薬学部 薬学科6年生の宇都宮彩花さん(林高弘研究室)が卒業研究として取り組んだ「非小細胞肺癌患者におけるPD-1阻害剤使用によるオピオイド鎮痛薬の鎮痛作用への影響」についての研究発表が、2021年11月開催の日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会2021にて、ベストプレゼン賞を受賞しました。

新しいがん治療薬として注目される免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ、ペムブロリズマブ)で治療している肺がん患者さんと別の治療を行っている肺がん患者さんを対象に、医療用麻薬(モルヒネなど)のがんによる痛みを抑える効果に違いがあるか否かを調査しました。その結果、免疫チェックポイント阻害薬で治療している患者さんでは、治療開始後の一部の時点において医療用麻薬の使用量が多い、急な痛みに対する医療用麻薬の追加使用回数が多い、という調査結果が得られました。

さらに研究を進めることで、これらの治療薬を適正かつより効果的に使用するための新たな知見が得られることが期待されます。なお、本研究は藤田医科大学医学部臨床薬剤科との共同研究として実施したものです。