
総合歴史学科の北原准教授が翻訳をを手がけた、アントワーヌ・コンパニョン著『パリの屑拾い』が名古屋大学出版会から刊行されました。
本書は、「19世紀の首都」と呼ばれたパリにおいて、屑拾いたちが都市の「陰の主役」となりえた理由や経緯を、豊富な図像とともに解き明かす一冊です。
産業革命後に大きく変貌する都市空間を行き交った屑拾いは、革命やクーデターといった政治的変転に揺さぶられる人々の想像界をも支配したことが明らかにされます。
文学、諷刺画、ジャーナリズムに描き出される彼らのさまざまな姿を追いかけ、労働生活、都市行政、都市経済、衛生環境など、幅広い分野を横断しつつ19世紀パリの歴史を見つめます。
現代社会におけるごみの再処理やリサイクル・アートについても考えるきっかけを与えてくれる書です。