
総合歴史学科の桑原牧子教授が、2冊の論集・事典に執筆しました。
1冊目は、新学術領域研究「出ユーラシアの統合的人類史学」の成果論集『神の生成―サピエンスの生存技法』です。桑原教授は、第3部第2章「タヒチ社会の神々とイレズミの変化―伝統的信仰とキリスト教伝道の影響」を執筆しました。
タヒチの伝統的信仰は、神像に縄紐を巻き直す儀礼や、成人儀礼として施されるイレズミなど、身体を「包む・覆う」実践を通して具現化されていました。本章では、1797年のキリスト教伝来以降、このような信仰や身体実践がどのように変容したのかを論じています。なお、本書で扱われている内容は、総合歴史学科の授業「地域文化概論」でも取り上げられています。
書籍情報
『神の生成―サピエンスの生存技法』(出ユーラシアの人類史 文明創出のメカニズム2)
シリーズ総編集:松本直子
編者:後藤明・入來篤史
出版社:京都大学学術出版会

2冊目は、世界史を彩った女性統治者を幅広く取り上げた事典『世界女帝事典』です。桑原教授はオセアニア地域を担当し、タヒチがフランスの保護領となった激動の時代を生きた女王・ポマレ四世について執筆しました。
本項目では、列強の圧力に直面しながらも、タヒチ社会とポリネシアの人々のために毅然と歩み続けたポマレ四世の生涯が紹介されています。南国の楽園として知られるタヒチを舞台にした歴史の一幕を知ることができる内容となっています。
書籍情報
『世界女帝事典』
編者:義江明子・氣賀澤保規・井野瀬久美惠
出版社:勉誠社