
文学部国際英語学科の朴珣英教授の論文が収載された共著書『エコノミーから19世紀アメリカ文学を読む―空間の拡大と社会の変容』(伊藤淑子・倉橋洋子・小田敦子・真田満 編著、彩流社、2026年)が刊行されました。
本書は、19世紀アメリカにおける資本主義の発展や市場経済の拡大が、文学作品や作家たちの想像力にどのような影響を与えたのかを考察する論集です。経済活動によって生じた「空間の拡大」「風景の変容」「時間感覚の変化」といった視点から、当時を代表する作家たちの作品を読み直しています。
朴教授の論文「隷属の地から自由の海へ――フレデリック・ダグラスと自己所有権/自己決定権」は第6章に収載されています。本論文は、奴隷という「物」の地位に置かれたフレデリック・ダグラスが、海や船との象徴的・現実的な関わりを通していかに主体性を回復し、自由の根幹をなす自己所有権と自己決定権を確立していったのかを、独自の視点から考察した研究です。
本書には、19世紀アメリカ文学を社会や経済との関わりから捉える多様な研究成果が収められています。