左から仙田さん、小澤助教、村本さん

Time-of-Day Differences in the Plasma N-Glycome of Normal and Obese Mice and the Effects of Dapagliflozin Administered in the Morning or at Night. 

J Proteome Res. 2026, 25, 5, 2558-2568

本研究では、マウスの血漿中に含まれるN-glycan(タンパク質に結合する糖鎖)の組成が、採血の時間帯(朝・夜)や肥満によってどのように変化するか、さらにSGLT2阻害剤ダパグリフロジン(尿に糖を出して血糖値を下げる薬)の投与タイミング(朝・夜)がそれらにどのような影響を与えるかを調べました。
その結果、正常なマウスでも血漿N-glycanにわずかな日内変動が見られる一方、高脂肪食を与えた肥満マウスではより顕著な変化が観察されました。
また、ダパグリフロジンを夜間に投与した場合、体重や血糖値への影響は限定的であったにもかかわらず、肥満に伴って変化した複数の糖鎖の指標が、正常に近い方向へと戻る傾向が認められました。

これらの結果は、バイオマーカーや薬の効果を評価する際に、採血時間や投薬時間を考慮することの重要性を示唆します。また、一見血糖値などの数値に変化がなくても、分子レベル(糖鎖)では治療効果が現れている可能性があることが示されました。
本研究は、本学薬学部の吉川研究室、篠原研究室と、北里大学医学部、名古屋大学糖鎖生命コア研究所等との共同研究の成果となります。

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