2026年3月26日~29日に大阪で開催された日本薬学会 第146年会において、矢野研究室の薬学部薬学科6年生(発表時5年生)の大塚 渚さん、加藤 愛望さんの2名が学生優秀発表賞を受賞しました。

『抗体医薬品の医薬品インタビューフォームにおける未記載項目の分析』
○大塚 渚、丹羽 美里、矢野 玲子、青柳 裕(金城学院大学 薬学部)
抗体医薬品は、がんや自己免疫疾患などの治療に用いられる、近年重要性が高まっている薬です。医薬品インタビューフォーム(IF)では、物性や体内動態の一部に未記載の項目が多いことが分かりました。しかし本研究では、記載されている限られたデータ同士の関係性を整理・分析することで、薬剤ごとの特性を比較できる可能性を示しました。これは、未記載が多い「IFの新しい見方」を提案するものです。

『医薬品添加物が関与した可能性のある副作用症例の解析』
○加藤 愛望¹、矢野 玲子¹、青柳 裕¹、大津 史子²(¹金城学院大学 薬学部、²名城大学 薬学部)
薬には、効果を安定させるために「添加物」と呼ばれる成分も含まれています。
これらは一般に安全と考えられていますが、まれに副作用が起こることがあります。本研究では、添加物が原因と考えられる副作用の報告を分析しました。その結果、皮膚や目に使う薬では、使用した部位に関連した副作用が多いことなどが明らかになりました。本研究は、薬をより安全に使用するために、添加物にも注意を向ける重要性を示しています。
薬学部では、薬剤師の受験資格を得られるだけでなく、学生が研究に参加できる環境が整えられています。研究を通じて問題解決能力を養い、社会のさまざまな課題に対応できる人材の育成を行っています。