生活環境学部食環境栄養学科の教員が、愛知医科大学と連携して取り組んだ研究「Targeting fatty acid synthase suppresses tumor development in NF2/CDKN2A-deficient pleural mesothelioma (脂肪酸合成酵素を標的とした治療はNF2/CDKN2A遺伝子を欠損する中皮腫の腫瘍形成を抑制する)」がSpringer Natureの科学雑誌Cell Death&Disease(IF:9.6)に掲載されました。
胸膜中皮腫(以下、中皮腫)は、悪性腫瘍の1つであり胸部の肺、あるいは心臓などの臓器を覆う「中皮(ちゅうひ)」から発生します。中皮腫は非常に治りにくい難しい病気の1つで、中皮腫患者さんの生活の質を改善できる新しい薬が切望されています。中皮腫では、NF2、CDKN2A(p16)、BAP1の3つの遺伝子が高頻度で変異を起こすことが知られており、これらの遺伝子異常に基づいた中皮腫の治療法は開発されていませんでした。
本研究では、NF2とCDKN2A(p16)に異常を有する患者さんのがん細胞では、脂肪酸合成酵素の働きが強くなっていること、またこの脂肪酸合成酵素の働きをブロックすると中皮腫の成長が遅延することを見出しました。
本研究は、愛知医科大学医学部の生化学講座・病理学講座と連携して実施した研究です。
論文はこちらからご覧いただけます。
研究活動