
まだまだ寒いこの時期、秋に枯れた植物を順番に取り除いたり植え替えたりしながら、圃場の土作りをしています。そして掘り返されたのが、全く「映え」ませんが、右の写真のもの。
さて、ここでクイズ。これは、なんていう名前の植物のどの部分でしょう?? みなさんきっと知っているのですが、お店で見かけるものとは似ても似つかぬ格好になっています。
答えは↓↓
植物の名前:ヤマノイモ ・ 部位:根茎(栄養を蓄えた地下茎)
ヤマノイモは、野菜コーナーで山芋(いわゆるとろろ芋)として売っているものです。売っているのは、柔らかい砂地に埋めた塩ビのパイプの中で育てているので、まっすぐで太くてスラっとしていますが、本学の植物園では何も保護をせず、しかも地下40〜50cmのところに固い粘土層があるのでそれ以上深くは潜れないず、枝分かれしてしかもいびつな形になっているというわけです。でもこちらの方が本来の形ですね。 それから、部位は根じゃないの?と思った方、違うんです。この太い部分は地下茎が太った根茎とよばれる部分(根の字は入っていますが地下の茎です)。根はこの太い部分からたくさんのヒゲみたいにちょろちょろと細いものが出ていますが、それです。たくさんの根が根茎の上から下まで生えているので、この根茎のことを担根体といいます。
ヤマノイモの根茎は「サンヤク(山薬)」という生薬になり、消化機能の強化をして体力をつける薬として、体力が衰えた人を対象として漢方薬に配合されます。とろろを食べると精がつくとか夏バテしないとか言いますが、全く同じイメージで薬効を考えていただけるといいです。まさに薬食同源ということですね。