寒くなってきて、薬用植物園もだんだん彩りを失って、「映える」ものが少なくなってきてしまいました。 その中で果実は順番に色付いてきています。写真はカリンの実です。本来もうちょっと早い時期に色づきそうなのですが、今年はいつまでも暑かったので遅めかもしれません。

生薬の名前としては「木瓜(もっか)」。「カリンのど飴」などがある通り、咳の薬となる生薬です。果実は見た目はリンゴのようで、そのまま食べても美味しそうではありますが、リンゴに比べるとはるかに硬く、食べるには向かないです。刻んで、焼酎につけてカリン酒にしたり、氷砂糖とともに漬け込んでカリンシロップを作っておいて、喉が痛い時などにいただくなんていうのがよろしいかと。香りが強いので、芳香剤がわりにそのまましばらく飾っておくのもいいですね。