国際情報学部開講の「外国史」「外国史A」の授業に、関西学院大学の上村剛先生をお招きし、「アメリカ史の新しい語りを考える」と題したご講義をいただきました。

先生は、歴史学の方法論を提示しつつ、アメリカ建国史の近年における修正点を解説されました。建国期における先住民や女性の主体性を指摘し、革命史の多角的な再検討が求められている現状を示されました。

さらに、「人権の起源としての独立宣言」というテーマについて、起草者ジェファソンが参照・依拠したテキストを分析することで、そこで使われていた概念と今日の「人権」概念との距離を鮮明に示されました。
学生たちは歴史研究の最前線に触れ、歴史的文書の深い読み解き方を学ぶ貴重な機会となりました。