11月5日(水)、金城学院大学 キリスト教センター主催「キリスト教の時間」にて、筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 機構長・教授であり、世界的な睡眠研究者として知られる柳沢正史先生をお迎えし、「睡眠の謎に挑む 〜生命科学研究を生業とするキリスト者の歩み〜」と題してご講演いただきました。
本学院がキリスト教を建学の精神として創立されたこと、そして柳沢先生ご自身がクリスチャンであることをきっかけに、今回のご講演が実現しました。当日は、本学1年生を中心に約500名が参加。柳沢先生は、睡眠制御物質「オレキシン」や血管収縮物質「エンドセリン」の発見など、生命科学分野で数多くの功績を重ねてこられた第一人者です。

講演では、「日本は男性に比べて女性の睡眠時間が短い世界で数少ない国の一つ」「4時間睡眠を2週間続けると3日間徹夜したのと同じほど脳の働きが低下する」など、様々な視点から、現代人の睡眠不足がもたらす影響や日本の睡眠に関する状況についてわかりやすく紹介。また、「主は愛する者には眠りをお与えになる」(詩編127篇)という聖書の一節にも触れ、聖書でも眠ることの大切さが触れられていることを紹介されました。参加した学生たちは、科学と日常生活を結ぶ学びに真剣に耳を傾けました。
講演後には、大学教職員を対象としたFD・SD交流集会でもご登壇いただき、教育や働き方に関わる示唆に富むお話を伺いました。
なお、この学生向け講演の様子は中日新聞にも紹介されました。

11月6日朝刊 記事はこちら※中日新聞掲載許可済み

講演会の様子

学生との質疑応答の様子