10月に入って、やっと秋らしくなって来ましたね。
写真の植物はタデ科のアイという植物。タデ科は「蓼食う虫も好き好き」のタデ。美味しくない植物ですが、これは食べるための植物ではなく、アイの名前でお察しの通り、藍染の青色の染料になる植物です。葉を水に浸してよく揉むと青色の汁が出てきます。それに布をつけて青色を染み込ませ、空気に晒すと酸化反応が進んでさらに青が鮮やかになるという仕掛け。何度か浸けて干すを繰り返すと色が濃くなってきます。色が綺麗ということもありますが、菌の繁殖を抑える作用もあるので、藍染の着物は皮膚病の予防にもなるという一石二鳥。先人たちの知恵ですね。