「心臓のしなやかな肥大応答のしくみ」の一端を解明

薬学部 薬学科 研究員のDong Yubingさんが片野坂研究室で取り組んだ研究成果が、「TRPV2 mediates stress resilience in mouse cardiomyocytes」がCommunications Biology（2025年）に掲載されました。

心筋細胞は、慢性的な高血圧などの血行動態負荷に対して、適応的な肥大応答をして、心臓のポンプ機能を維持しようとします。しかしながら、心筋細胞が『力』を感じるしくみは明らかにされておらず、心肥大応答のしくみは不明な点が残されています。今回、我々は、心臓の血行動態負荷に対する適応的な応答に、TRPV2チャネルが必須であることを報告しました。本研究成果は、心不全の予防や治療解明に役立ちます。

本研究は、名古屋工業大学・中部大学・岡山大学との共同研究であり、文部科学省・学術変革領域研究（B）「しなやかさ生物学」の成果になります。

論文は以下からご覧いただけます。
doi: 10.1038/s42003-025-08167-9

News一覧