薬学部 薬学科の4年生の高橋平莉さんが取り組んだ研究「Effective location of the plantar surface of the hind paw for the evaluation of mechanical hyperalgesia using von Frey filaments in mice treated with paclitaxel」がBiological and Pharmaceutical Bulletin(2025年)に掲載されました。

von Freyフィラメントという細いナイロン製の太さの異なる繊維をげっ歯類の後肢足蹠に軽く押し当てて疼痛を評価する手法は、古くから行われています。その一方で、後肢足蹠のどの部分に細いフェイラメントの先端を押し当てるべきか(健常の動物との差が明確に表れるか)に関しての詳細な報告はなく、各研究者が手探り状態で行っています。特に、見た目上、足蹠には損傷が認められない場合はどの部分に細いフェイラメントの先端を押し当てて評価すべきかという情報は重要です。本論文は、抗がん薬paclitaxelの副作用のひとつである見た目上、損傷が認められないが、後肢に疼痛様症状が発生する末梢神経障害性疼痛マウスモデルを用い、von Freyフィラメントによる効果的な評価部位を提案したものです。

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