
鈴木三郎助全広連地域広告大賞で、チャレンジ賞を受賞
2025年5月15日(木)、福井県福井市で開催された第73回全日本広告連盟福井大会の贈賞式において、本学国際情報学部・都築ゼミによるプロジェクト「説明が長い料理店」が、第4回「鈴木三郎助全広連地域広告大賞」チャレンジ部門賞を受賞しました。
本賞は、公益社団法人全日本広告連盟が主催する、地域の産業・経済・文化・スポーツを活性化する優れた広告コミュニケーション活動を表彰する全国規模の広告賞です。「フィルム・オーディオ部門」「プリント部門」「キャンペーン部門」「チャレンジ部門」の4部門から構成され、全国113件の応募の中から選出された8作品が部門賞を受賞しました。
本学が受賞した「チャレンジ部門」は、既存の枠にとらわれない斬新な視点と大胆なアプローチが求められる部門です。大学生による受賞は、今回が初めてとなります。
食と向き合う「2時間」──学生たちの真摯な問いかけ
「説明が長い料理店」は、都築ゼミの学生が企画・実施した、1日限りの体験型レストランイベントです。テーマは「フードロス問題」。その本質に向き合うため、学生たちは実際に農家・畜産家・漁師のもとを訪れ、食材にまつわるストーリーを丁寧に聞き取りました。
収穫や取材を経て書き上げたポスターの「説明」は、1枚あたり1,500字前後に及ぶ長文です。ラディッシュ、キャベツ、トマト、しらす、そして牛肉。それぞれの食材に込められた生産者の想いを読み、聞き、理解しなければ料理にたどり着けない、そんな「長い説明」をあえて課すことで、「食と向き合う」時間を創出しました。
イベント当日は50名が参加。全員が熱心に文章を読み込み、料理を味わい、体験をSNSで共有。翌朝の中日新聞でも大きく取り上げられ、関係者からは「第2弾開催をぜひ」との声も寄せられました。
「真っ直ぐに課題を捉えた」学生の熱意に全国が注目
選考委員からは、「説明の長さ=ポスターの縦の長さ」という視覚的なユニークさに加え、「真っ直ぐに課題を捉えた学生たちのピュアな熱量」が高く評価されました。既成概念にとらわれず、広告を「伝えるための創造的な体験」ととらえた姿勢が、「チャレンジ」の名にふさわしい取り組みとして全国の舞台で認められた結果です。
5月15日の贈賞式には、広告主として金城学院大学が登録されているため、国際情報学部の小室達章学部長が大学を代表して出席しました。1,000人にも及ぶ全国の広告・メディア・自治体関係者を前にして、大学における地域連携・教育実践の成果を伝える貴重な機会となりました。金城学院大学国際情報学部では、今後も「社会とつながる実践的な学び」を推進し、学生一人ひとりの創造力と行動力を地域課題の解決へと結びつけていきます。
なお、今回受賞のきっかけとなった都築ゼミは、2026年度より新たに開設される経営学部経営学科においても、引き続き学生主体のプロジェクト型学修を展開していく予定です。今後も、実社会と結びついた創造的な学びの場として、その活動の幅をさらに広げていきます。
大会の詳細はこちらからご覧いただけます。
ポスターは画像をクリックすると拡大して表示されます。