薬学部 薬学科 6年生の深谷栞さん(永津研究室)が行った「The Kampo formula “Juzen-taiho-to” exerts protective effects on ethanol-induced liver injury in mice」と題した論文が、日本毒性学会が出版している英文学術雑誌「Fundamental Toxicological Science」に6月19日に掲載されました。深谷さんが卒業研究のテーマとして行った実験で、英語論文として深谷さん自身が執筆を行いました(吉岡助教指導)。

肝臓の疾患は様々な種類がありますが、その中でアルコール性肝炎は長期のアルコール摂取で引き起こされる病態であるといわれています。また、最近では、急性アルコール中毒で死亡する例も報告されています。今回は、体力の低下や食欲不振などに使用される漢方である十全大補湯を前もって動物(マウス)に投与することで、アルコールによる急性肝障害を抑制するという結果が出ました。病気の予防を行うことが、健康で快適にすごすためには重要です。今回の研究はその一助となる可能性があります。