国際情報学部の中村健司ゼミは、教育NGO「Kamboo Project」と連携し、カンボジアのシェムリアップ州にあるTa Ei小学校とBoeung Chum小学校で探求型授業を行いました。カンボジアでは暗記中心の教育が一般的です。そこで、ゼミ生たちは現地の先生方と協力し、生徒が自ら考え、表現し、学ぶ楽しさを実感できる授業を実施しました。

ゼミでは、同国の教職課程の開発経験を持つ教員の指導のもと、以下の5つの授業を企画し、現地の先生方とともに実践しました。

1.紙芝居
物語の読み聞かせと創作を通じて、読書の楽しさを体験する授業を行いました。現地の先生方が自分のスタイルで実施できるよう工夫し、生徒が自由に意見を言い、創造力を発揮できるよう、途中の問いかけやアフターストーリー作りを行いました。

2. 理科実験
身近な材料を使った理科実験を通じて、科学の面白さを伝えました。生徒たちは、ペットボトルを使った空気砲を自分たちで作り、遊ぶことで、空気の張力について探究していました。

3. 英語
英記憶に定着するようにイラストやジェスチャーを交えたカードを使ってゲームをすることで楽しく英語を学びました。英語が得意な生徒も苦手な生徒も共に学び、英語に対する興味を育むことができました。

4. 栄養
本学の食環境栄養学科の協力を得て、栄養の基礎を寸劇で学び、自身の食生活を見直す授業を行いました。現地のカリキュラムが不十分な中で、生徒たちにとって新しい発見となりました。

5. 体育
5人6脚などの競技で、チームワークや体を動かす楽しさを体験してもらいました。助け合いや振り返り学習によって、大人のチームに勝利するチームが出てくるなど、大変盛り上がりました。

これらの授業は、両校の生徒や教師から大変喜ばれ、2つの小学校から公式の感謝状をいただきました。

中村健司ゼミ
伊藤ひなた、今村春菜、内堀友花、沖田葵、鈴木美琴、伊達菜津子、花村笑梨、野村麻姫