外国語コミュニケーション学科4年生Hさんは、学科ゼミ論文で「台湾の日本語世代による日本語の継承」を研究しています。ゼミ論の研究調査のため、8月30日に台湾で聞き取り調査を実施しました。(小野純子講師が同行)

聞き取り調査は、台湾嘉義県・新港に在住の蔡清輝さんにご協力いただきました。
蔡さんは、1928年に日本統治下の台湾で生まれ、映画『KANO』でも有名な嘉義農林学校の卒業生です。当日は蔡さんのご自宅で約2時間聞き取り調査をしました。当時の日本語学習や日本語の使用状況、学校生活を中心に質問し、蔡さんは当時の恩師や同級生との思い出話、嘉義農林に入学した理由など様々なことを答えてくださいました。

~Hさんより~
日本語世代のお話を実際に聞くことができ、とても貴重な体験となりました。恩師の名前など今でも覚えていらっしゃることにとても驚きました。

台湾の日本語世代も戦後80年近くがご存命の方が非常に少なくなっており、聞き取り調査にご協力いただける方はごくわずかな状況です。その中で、今回はお話を聞けてHさんにとっても貴重な経験だったと思います。蔡さん自身も、「日本の若者が訪ねてきてくれて嬉しかった。君はもう僕の孫だよ。」と仰って喜んでいました。