国際情報学部 相川裕亮講師が執筆した論文「福音派による「建国の父祖」の政治的利用――フランシス・シェーファーの世俗主義批判」が
『政治思想研究』第23号(2023年)に掲載され、京都大学で開催された第30回政治思想学会研究大会にて、「政治思想学会研究奨励賞」を受賞しました。
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同論文は、福音派の指導者の一人、フランシス・シェーファーの歴史解釈を論じています。現代アメリカ合衆国の政治において、保守的なプロテスタントである福音派の影響力は無視できません。従来の研究では、福音派の議論の源泉として聖書やキリスト教の伝統が注目されてきました。
同論文はその潮流を踏まえた上で、シェーファーがトマス・ジェファソンといった建国の父祖の威光を利用しつつ同時代のアメリカ社会を論じたことを明らかにしました。