名古屋市立苗代小学校は、2022年度に命や食の大切さを知り、田植えから収穫、調理までを行う教育として、4、5、6年生の児童が「苗代のお米をつくろうプロジェクト」(全7回)に参加しました。

12月5日には、5年生と6年生を対象に、金城学院大学 非常勤講師の水野洋子先生がゲストティーチャーとなり、収穫したコメを使った観察や調理実習により食への学びを深める食育授業が行われました。

食環境栄養学科4年生の木村由梨亜さん、佐野日向子さんが参加しました。
この授業では「 お米をおいしく食べよう ― 収穫したお米を調理し、五感で味わう」の内容で、児童たちは収穫したコメの籾を炒る体験をしたのちに、精白米を鍋で炊飯し炊き上がった飯をおにぎりにしました。五感で丁寧に味わうことで児童たちは、炊飯の状態だけでなく感謝の気持ちを育みました。

木村さんと佐野さんは、「教職課程では教職実習がありますし、管理栄養士の養成課程の学びとして臨地実習の単位も取得しました。今回の活動では、食育による児童たちに考え方の変化を強く感じました。さらに実際の食育授業には栄養教諭だけでなく多くの先生方の協力ももちろんですが、地域の方や農業協同組合のご尽力など学校外の方の協力の大切さを学ぶことができました。教育には、共感力や周囲への感謝の気持ちが不可欠であることも改めて確認できました」と語ってくれました。
卒業後に栄養教諭として仕事をする木村さんと佐野さんにとって貴重な体験となりました。

金城学院大学では、授業以外にも体験する活動を通じて、共感力と感謝の気持ちをもった栄養教諭を育てています。