薬学部薬学科6年生の酒井南海さん(林高弘研究室)が取り組んだ研究「The Effect and Tolerability of Second-line Chemotherapy Are Associated With Disease Control by Nivolumab Chemotherapy in Patients With Gastric Cancer」が、2022年10月、英文学術雑誌 ‘Anticancer research’ に掲載されました。

免疫チェックポイント阻害薬の登場によりがんに対する治療体系が大きく変わりました。現在、進行再発胃がんに対する治療として免疫チェックポイント阻害薬のニボルマブは広く用いられていますが、過去の治療成績をもとに検証したところ、免疫チェックポイント阻害薬に特有の免疫関連の有害事象を発現した場合や直前に実施したがん化学療法の治療期間の長い場合では、ニボルマブの治療効果がさらに期待できることを明らかにしました。本研究は、藤田医科大学医学部総合消化器外科および臨床薬剤科との共同研究として実施したものであり、今後のニボルマブの進行再発胃がんに対する治療効果の予測に役立つことが期待されます。

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