文学部外国語コミュニケーション学科の小野純子ゼミ(専門演習(3)(5):3、4年生)では、長野県にある満蒙開拓平和記念館を訪問しました。

4年生の澤柳佳奈さんが満蒙開拓団をテーマに卒業研究を行っているため、ゼミで平和記念館の見学に行きました。

満蒙開拓平和記念館は2013年に長野県下伊那郡阿智村にオープンした施設です。満蒙開拓団の歴史を伝え、次世代に語り継いでいます。修学旅行などでも多くの人が訪れる場所です。

訪問当日は、寺沢秀文館長に施設内の展示を解説していただき、満蒙開拓団に関する映像資料を視聴しました。施設内の見学の後には、セミナールームで館長講話を拝聴しました。

戦時中に満州に渡った多くの日本人がなぜ、満州に渡ったのか、そして戦後どのような運命を辿ったのか、館内展示、映像、館長講和を通して多くのことを吸収しました。長野県下伊那郡は、満蒙開拓団として満州に渡った日本人が最も多い地域です。なぜ、下伊那郡から多くの人が満州へ渡ったのか、事前学習で抱いていた疑問も展示の解説や講話を通して理解しました。

教科書では知ることができない「戦争」の「歴史」「史実」そして、現在にも残る「戦後」を学ぶことができました。
館長講話の後に行われた質疑応答、討論では、「満蒙開拓団へのPR」や「満蒙開拓団がいつまで満州に渡っていたのか」「満州へ渡った人は中国人が開拓した土地であることを知った上で渡っていたのか」などの質問が挙げられ、戦局が悪化していた終戦の間際まで日本から満州へ渡った人が多くいたことを知り、驚きました。

澤柳佳奈さんの卒業研究では、インタビュー調査も予定しているので、今後も卒業研究の進捗が楽しみです。