違いを楽しむことから始まる国際交流
私の金城ライフ
生活環境学部 環境デザイン学科 |4年生 松本さん
違いを楽しむことから始まった私の挑戦

金城には、日本にいながら国際交流できるイベントや活動がたくさんあります。これまで私は、留学生の生活をサポートしながら交流を深めるResident Assistant(RA)、留学生のための日本文化を学ぶ授業の補助、来日したての留学生をサポートするInternational Student Buddy(バディ)プログラム参加、留学生の日本語学習を助けるランゲージ・パートナー、そのほかにも国際交流センター主催の留学生との懇親バス旅行に参加したり、留学生の帰国送別会にてRAと協力して作成した思い出ムービーを流したりと、様々な活動に参加し、挑戦してきました。他にも細かいものを挙げればきりがありませんが、日本と海外の違いを楽しんだことで、学生生活が大きく変わったのは確かです。
挑戦することで広がった、自分の世界

「何か新しいことに挑戦してみたい」―そんな気持ちから、私は国際交流活動を始めました。学生のうちに自分自身や他人と真剣に向き合い、異なる文化に触れることで、今まで知らなかった価値観や学びを得たいと考えたのがきっかけです。
最初は、「自分の視野を広げたい」「いろんな経験をしてみたい」といった漠然とした思いからでしたが、まずは留学生のサポート活動としてRAに取り組み始めました。そして、大学生活を悔いのないものにしたいという思いから、少しでも「やってみたい」と思ったことには、積極的に飛び込み、授業サポートや留学生との交流イベントにも参加してきました。
困ったときの“ありがとう”が、私を成長させてくれた

初めて日本に来た留学生にとって、日本での生活はワクワクする反面、不安もたくさんあります。言葉の壁、文化の違い、暮らしのルール。何もかもが新しい環境の中で、「何かあったときにすぐ相談できる相手」がいることは、大きな支えになります。そして、その役割を担うのがRAです。
中でも多かったのが「ごみの分別」に関する相談です。日本では細かく分ける必要があり、留学生にとってはかなり難しく感じられるようです。そんなときは一緒に地域の分別表を見ながら、「これは可燃ごみで、こっちは資源ごみだよ」と、丁寧に説明しました。一緒にごみ出しに行ったこともあります。
また、バディ活動では、大学での生活に関する注意点の説明や教科書販売に加え、留学生と一緒に学内を回るキャンパスツアーや、生活に必要な物を一緒に買いに行くお買い物ツアーの実施、さらに防災に関する知識を身につけるオリエンテーションや、異文化理解を深めるためのオリエンテーションなどを通して、来日したばかりの留学生の生活をサポートしました。多くの留学生と関わる中で、私自身も語学への興味がさらに深まりました。今では会話をするときにお互いの言語を教え合うこともあり、それがとても楽しく、良い刺激になっています。
留学生とともに学んだ異文化理解の時間

金城の留学生は、名古屋市教育委員会が主催する土曜学習に講師として参加し、小学生に向けて母国紹介プレゼンテーションをおこないます。私もサポートとしてパワーポイント資料作成の補助や、リハーサルでは発表を聞いてアドバイスをしました。時には、留学生のアシスタントとしてプレゼンテーションに参加したり、留学生が小学生にしっかり伝えられるようにスライド操作をサポートしたりしました。発表内容には、中国の体操を小学生と一緒に行ったり、韓国の遊びを紹介したりする場面もあり、子どもたちと楽しく交流する留学生の様子を写真で記録する際には、無事に成功して良かったなと感じていました。さらに、授業サポートとしては「日本事情」という日本文化を学ぶ授業で、留学生と一緒に能の説明を聞いたり、組みひもや浴衣の着付けを学び、私自身も日本に対する知識が増えたと実感しました。
一緒に笑って、一緒に感じて、心が近づいた時間

このように、異文化に触れることは日本についての理解を深めるきっかけにもなりました。RA主催の電車旅では前期に日間賀島、後期には名古屋港水族館と東山動植物園などを訪れました。旅の計画はRAメンバーで一から考え、日程の調整、持ち物リスト、一日のスケジュールなど、細かいところまで何度も話し合いました。どうすれば留学生が楽しめるのか、どんな体験を喜んでくれるのかを想像しながら、みんなでリサーチして準備を進める時間はとても楽しかったです。電車旅当日は、留学生が無邪気にはしゃぐ姿や写真を撮り合って笑い合う瞬間など、自分たちが作った予定でたくさん喜んでくれたため、達成感と嬉しさ感じました。
国際交流センター主催の留学生との懇親バス旅行では、滋賀県近江八幡市に訪れました。一緒に屋形船に乗ったり、近江牛を味わったり、クラブハリエにも立ち寄ったりと、盛りだくさんの一日でした。あいにくの雨でしたが、留学生と一緒に食べたクレープは甘くて美味しく、心に残るひとときでした。
真っ暗でも、笑い声は止まらなかった夜

これまでにRA活動として、留学生寮でたこ焼きやお好み焼き、焼きそば、手巻き寿司、ピザ、ドーナツなど、さまざまな食事を囲んでパーティーを行ってきました。授業後には食材の買い出しに行き、予算内で必要なものを揃えるために計画的に買い物をしました。留学生の希望を聞きながら、どのような料理だとより喜んでくれるのか、より日本での思い出が良いものになるのかを考え、工夫を重ねました。留学生と会話を楽しみながら、一緒に食事をする時間が、私にとってもかけがえのない貴重な時間となりました。特に印象に残っているのは、たこ焼きパーティーの最中に突然ブレーカーが落ち、部屋が真っ暗になった出来事です。みんな一瞬驚きながらも、すぐにスマートフォンのライトを照らし、「暗くても大丈夫!」と笑い合いながらたこ焼きを焼き続けました。言葉や文化の違いを超えて心が通じ合った瞬間だったと思います。あのときのみんなと一緒にいる楽しさは、今でも鮮明に思い出される、大切な思い出です。
まだ知らない世界へ、これからも挑戦を

最近ではランゲージ・パートナーという活動にも参加しています!これは、週に一度、担当の留学生と話しながら、要望に合わせて日本語の練習や会話をする取り組みです。私は韓国からの留学生を担当しており、韓国と日本の文化や言葉の違いはもちろん、好きな食べ物や趣味など、日常的な話題でも盛り上がります。
距離感を“近すぎず遠すぎない”ちょうど良い関係に保つことが、良い関係づくりのコツだと感じています。これまで多くの留学生と関わってきましたが、明るくフレンドリーな人もいれば、少しシャイな人もいます。それぞれの個性に合わせて、丁寧に関係を築いていくことを大切にしています。また、新しい挑戦をするたびに、いつまでも挑戦する気持ちを忘れずに毎日を過ごしたいと改めて感じます。
新しい一歩を踏み出す受験生のみなさんへ
大学生活は、自分の世界を広げるチャンスです。授業や勉強だけでなく、仲間との出会いや課外活動、初めての経験がたくさん待っています。私自身、少しでも興味を持ったことには思い切ってチャレンジしてきました。その一歩が、新しい自分との出会いや多くの学びにつながったと感じています。うまくいかないこともありましたが、それも大切な成長のきっかけになりました。困った時には、国際交流センターの方々や同じRAの仲間に相談して、助けてもらうこともありました。受験勉強は大変だと思いますが、その先にはきっとワクワクするような日々が待っています。今のうちに「大学で挑戦したいこと」や「やってみたいこと」を考えておくと、より豊かな学生生活になるはずです。自分の気持ちを大切にしながら、あなたらしい楽しいキャンパスライフを送ってください!
