今日のお題:桐原健真「『論語講義』再考:近代論語のなかの渋沢栄一」、見城悌治ほか編『渋沢栄一は漢学とどう関わったか:「論語と算盤」が出会う東アジアの近代』(ミネルヴァ書房、2017年02月、38〜60頁)
2016年度の業績目録を今更作っているために、こんな記事ばかりで恐縮ですが、お付き合いください。
思い起こせば、まだ大学院だかの時代から本当に渋沢さんにはお世話になっております。で、今回もそんな1本。
当方の担当は渋沢の『論語講義』。
とはいえ、実はこの本は渋沢に仮託されて作られたもの――だから渋沢側はあんまり評価してません――であるということが明らかにされておりますので、この本をどれだけひっくり返してみても、あまり有効な議論はできなさそうでございます。
渋沢研究やる人は必読! 笹倉一広「渋沢栄一『論語講義』の書誌学的考察」、一橋大学語学研究室『言語文化』48号、2011年
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/22849
ですので、
なんで『論語』なの?
っていうか、近代で儒学ってどうよ?
儒学と漢学ってどう違うのよ?
とか、渋沢を含めた「漢学」の言説史的検討をしてみた次第。
とりあえず、聖人孔子から人間孔子へという流れは、ルナンのイエス伝とか思い起こさせるわけですが、考えてみると、仏陀もそうだったかなぁと思わざるを得ず。
要旨が見つかったので貼ってみる、テスト。
渋沢栄一は漢学とどう関わったか - ミネルヴァ書房
http://www.minervashobo.co.jp/book/b253533.html
思い起こせば、まだ大学院だかの時代から本当に渋沢さんにはお世話になっております。で、今回もそんな1本。
当方の担当は渋沢の『論語講義』。
とはいえ、実はこの本は渋沢に仮託されて作られたもの――だから渋沢側はあんまり評価してません――であるということが明らかにされておりますので、この本をどれだけひっくり返してみても、あまり有効な議論はできなさそうでございます。
渋沢研究やる人は必読! 笹倉一広「渋沢栄一『論語講義』の書誌学的考察」、一橋大学語学研究室『言語文化』48号、2011年
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/22849
ですので、
なんで『論語』なの?
っていうか、近代で儒学ってどうよ?
儒学と漢学ってどう違うのよ?
とか、渋沢を含めた「漢学」の言説史的検討をしてみた次第。
とりあえず、聖人孔子から人間孔子へという流れは、ルナンのイエス伝とか思い起こさせるわけですが、考えてみると、仏陀もそうだったかなぁと思わざるを得ず。
要旨が見つかったので貼ってみる、テスト。
渋沢栄一における儒学思想、とりわけその『論語』の理解について議論される際、しばしば二松学舎から刊行された『論語講義』(全2巻、1925年)が用いられてきた。しかし近年では、同書が実際には筆述者である二松学舎教授の尾立維考による意図的な編集が加えられた、いわば編者自身の著述に近いものであることが、笹倉一広氏の書誌学的検討から指摘されている。この点で、『論語講義』をもって渋沢思想を語ることが、学問的にきわめて危険であることは明かであろう。しかし、『論語』全編を講釈する『論語講義』が、実業家として知られる渋沢の著作として世に問われたことは、これ以降の日本社会における『論語』への認識を大きく規定するものともなったと考えられる。本発表は、同時代の非アカデミズムの分野における『論語』言説を概観することを通して、『論語講義』の文化史的意味を問うことを目的とするものである。
渋沢栄一は漢学とどう関わったか - ミネルヴァ書房
http://www.minervashobo.co.jp/book/b253533.html
序 章 『論語と算盤』が結んだ実業家と二松学舎(木村昌人・町 泉寿郎)
1 漢学は近代化の阻害要因か
2 渋沢栄一の思想
3 渋沢栄一の教育支援
4 渋沢栄一と近代漢学
第�吃堯―詑�栄一の思想
第一章 「悲憤慷慨」の人、渋沢栄一(濱野靖一郎)
――「頼山陽」と武士のエートス
1 江戸期の渋沢
2 悲憤慷慨の士――「武士」への憧れ
3 排外思想――水戸学の影響
4 武士のエートス――頼山陽に私淑
5 「節女阿正伝」の読解
6 青年渋沢の自画像
第二章 『論語講義』再考(桐原健真)
――近代論語のなかの渋沢栄一
1 近代論語の射程
2 「儒学」から「漢学」へ
3 否定される「西土の教」
4 「聖人」から「人間」へ
5 新たなナショナリティ
6 『論語講義』の文化史的意味
第三章 近代中国の「孔教」論と『論語と算盤』(于 臣)
1 『論語』解釈の諸相
2 孔子学の二つの争点
3 梁漱溟の「人生実践の学」
4 渋沢栄一と梁漱溟からみる孔子学の争点
5 渋沢栄一の『論語』読みと商工業立国思想
6 梁漱溟の孔子学と「人生の三大路線
7 梁漱溟の生命哲学と郷村建設理論
8 孔子学の意義
第�局堯―詑�栄一の教育支援
第四章 渋沢栄一を偲ぶ朝鮮の人々(朴 暎美)
――その「縁」と「脈」を中心として
1 韓国における渋沢栄一評価の二面性
2 渋沢栄一と朝鮮との「縁」と「脈」
3 渋沢栄一を偲ぶ朝鮮の人々
4 人間の顔をした資本主義
第五章 渋沢栄一による中国人留学生支援と日華学会(見城悌治)
1 近代日中関係と渋沢栄一
2 「支那留学生同情会」の設立とその活動――辛亥革命と留日学生
3 「日華学会」の設立とその活動――留日中国人学生支援の実相
4 渋沢栄一の中国への「想い」――中国人留学生・教育関係者などとの交流
5 日中交流に渋沢栄一が果たした役割
第六章 女子教育の近代化と渋沢栄一(任 夢渓)
――「女大学」から日本女子大学の創設へ
1 渋沢栄一と女子教育
2 渋沢栄一の女性観および女子教育観の変遷
3 女子教育事業に貢献した渋沢栄一――日本女子大学を中心に
4 良妻賢母主義の影響
第�敬堯―詑�栄一と近代漢学
第七章 二松学舎と陽明学(町 泉寿郎)
1 なぜ二松学舎と陽明学なのか
2 三島中洲・山田準と渋沢栄一
3 二松学舎と近代の漢学教育
4 陽明学に関する三島中洲の言説
5 東敬治の陽明学会
6 三島と渋沢の共鳴のかたち
第八章 渋沢栄一の儒教活動(丁 世絃)
――聖堂保存・孔子祭典を中心に
1 なぜ儒教に注目するのか
2 孔子祭典会と渋沢栄一
3 斯文会と渋沢栄一
4 渋沢栄一の儒教精神