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東海エリアで暮らす女性に役立つ情報サイト、『CUCURU』取材記事 「大学教授に聞くステキなはなし」

CUCURU取材記事③


知っておきたい!お金のプロに聞く
「上手に貯蓄するコツ」とは

画像:CUCURU編集部

貯蓄をするためにいろいろと工夫をしているけれど、長続きしないなど思い通りにならず、悩んでいるという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、“自分が幸せになるために、お金について考える”がテーマの生活経済学を担当する『金城学院大学 生活環境学部 生活マネジメント学科』古寺浩教授に、“お金”についてのお話を伺いました。

■まずは「お金」の現実を知ることから

―たくさん貯蓄をしたいと考える人は多いと思いますが、まずは何から始めたらよいでしょうか?

「お金が貯まらないという悩みを持っている方は多いと思いますが、そもそも日々どれほどのお金が財布や口座から出ていくかを知っていますか?
食費や家賃など“お金”が何にいくら使われているか、生涯を通して必要なお金はどれくらいか、まずはこのようなお金の現実を知ることが大事だと思います。
そもそも、生涯を通してどれくらいお金が必要なのかを知っておかなければ、逆算して“毎月いくらためる必要があるのか”、“そのために今なにをしたらいいか”を考えることができません。
例えば、お子さまの教育や住宅の購入、定年後の生活など、大きな支出を伴うライフイベントについては知っておきたいですね。
このように、生涯を豊かに過ごすためには、お金の基礎知識である“ファイナンシャル・リテラシー”が大きな武器になると学生に伝えています。知識があれば、判断・選択できる力が備わり、たくましく生きていくことができると思うからです。 それでは、具体的にお金の話をしていきましょう」

■生涯で必要なお金はどれくらい? 画像:CUCURU編集部

―お金の現実について理解できておらずドキッとしました。生涯必要なお金を知るためにはどうしたらよいのでしょうか?

「生涯でどれほどのお金が必要なのか、その目安が分かる方法をご紹介したいと思います。
講義の中でも学生に紹介をしているのですが、“金融広報中央委員会”のサイト『知るぽると』が参考になります。同サイト上の“生活設計診断”で、現在の家計収支や貯蓄、借入れなどの情報をもとにシミュレーションを行うことで、将来の暮らし向きが簡単に診断できます。
生活設計診断などを利用して、まずはお金の現実について知ることから始めていきましょう」

■上手にお金を貯めるコツとは?

―お金の現実を知った後に気になるのは、やはりお金の貯め方ですよね。上手に貯めるコツなどはありますか?

「お金の貯め方はみなさんが気になるポイントではないでしょうか。貯蓄のために重要なのは、途中であきらめずに継続できる自分にあった仕組みを作ることだと考えています。
ですので、“今月余った分だけ貯金をしよう”という方法はオススメしません。お金を使ってしまう前に、定期預金などで毎月一定額を貯蓄することが大切です。
しかし、その際に気をつけたいことが、無理のない範囲の金額で実施することです。例えば、毎月無理をして5万円の定期預金を行い、金銭的に厳しい状況になったら定期預金を解約してお金をおろす、ということではいけません。
途中で解約をしてしまうと利率が下がってしまったり、人によっては今まで貯めたそのお金を使い切ってしまったり、ということもありますからね。
また、貯蓄をするうえで最大の武器となるのは“時間”です。例えば、少額の定期的な貯蓄であっても30歳から始めるか40歳から始めるかで、お金を貯められる時間が10年違うわけです。
早い段階から無理なく続けられる範囲で始め、時間をかけて少しずつ貯めていくことが良い方法だと思いますよ。
早いうちにお金の現実を知ることの重要性を、より分かってもらえたでしょうか?」

■上手に貯蓄するためには「選択肢」を持つことも大事 画像:CUCURU編集部

―定期預金以外に、貯蓄を増やすためにやっておきたいことはありますか?

「“貯蓄”と聞いて一般的にイメージを持たれるのは、銀行にお金を預けることではないでしょうか。では、銀行の金利を意識したことはありますか?
例えば、金利が0.01%の銀行に100万円を預けると、1年間で100円の利息がつきますね。
しかし、同じ100万円で銀行の株を買うと考えるとどうでしょうか? 配当金の額によっては、年あたり100円以上のリターンが得られ、銀行に預けるよりも得をする可能性があります。
ただ、もちろんその逆もあり得るので、リスクを伴う方法ともいえます。
株を例に話しましたが、ここで言いたいのは株を始めてみてはどうかということではなく、“選択肢”を持つことが大切だということです。選択肢で言えば、他には債券や投資信託、仮想通貨などもありますね」

―選択肢の1つとして株という話を伺いましたが、株をいきなり始めるのは怖いですよね。

「リスクを伴うものですから、そう思う方も多いことでしょう。本学では、株式の世界を学生に体験してもらうために、名古屋証券取引所主催の株式投資コンテストに出場しています。
株式投資コンテストでは、仮想の軍資金300万円を元手として、特定期間内にバーチャルな株式売買を行い、最終的に300万円の元手をいくら増やしたかを競います。
実際に上場している銘柄を扱っていたり、社会情勢なども株価に影響をしたりするのでとてもリアルなんですよ。
コンテストではチーム戦(学生の部)と個人戦の部門があります。一般の方も個人戦部門にエントリーできるので、株式の世界をぜひ体験してみてはいかがでしょうか?」

■「お金の使い方」も意識してみる 画像:CUCURU編集部

―日々の生活の中で実践できることはありますか?

「普段何気なくお金を使っている方もいるかもしれませんが、使い方を意識してみることも大事なんですよ。
具体例として、私の家庭で行っていることについてお話します。私の家庭では、ある百貨店の“友の会”という制度を利用しています。例えば、毎月1万円ずつ12か月積み立てをすると、積み立て額にボーナス1万円(1か月分)がプラスされるという制度です。先ほどの金利の話で考えると、なんと金利8.33%の換算となりますし、様々な優待サービスもありますので百貨店でよく買い物をされる方はとてもお得に感じられませんか。
その他にもっと身近な話をすると、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで導入されているポイント制度も上手に活用したいですね。100円で1ポイントが貯まり、1ポイントを1円として換算できる場合、金利で考えると1%です。たまにやってくる“ポイント2倍デー”ですと、金利は2%になります。このようなポイントが多く貯まる日にまとめて買い物をするとお得ですよね。
このように普段のお金の使い方も少し意識してみてはいかがでしょうか」

いかがですか?

みなさんが気になる“お金”の話をお伺いしてきました。まずは、お金の現実を知ることから始め、貯蓄をする場合は定期的にコツコツと貯めていき、さらに増やす方法として“選択肢”を持つことが大切なんですね。また、お金を使うときにはポイント制度などを利用し、よりお得に買い物が出来る方法を考えてみることの大切さがあらためてわかりました。日々お金を使う方が多いと思うので、できることから実践してみませんか?
承認する社会の温かなまなざし”がとても大切なんですよ」

画像:CUCURU編集部

古寺 浩 金城学院大学 生活環境学部 生活マネジメント学科 教授 「自分が幸せになるために、お金について考える」がテーマの生活経済学を担当。 [生活マネジメント学科とは]
「賢く暮らす。幸せに生きる。人生をマネジメントする力を。」身につけるための学習をする学科。
理論的な話だけでなく、学生が自らの生活設計を立て、株式投資コンテストに参加をするなど、実生活に役立つような知識を身につける。
カリキュラムの中で、ファイナンシャルプランナーの資格を取得できることが特長。