研究所について

ごあいさつ

 キリスト教文化研究所は、1995年5月、(1)広くキリスト教の宣教とキリスト教文化に関する学術研究・調査を行い、(2)国内外の大学及び研究機関との交流を図り、(3)学術文化の進展に寄与し、(4)本学の教育と研究に資することを目的として設立されました。以来、宣教、学術研究・調査、交流、そして教育と研究に関する成果の発表の場として、講演会、演奏会、研究発表会などの各種催事、そして年度末には『紀要』を刊行してきました。また、2006年度以降の紀要は、本ホームページから本学リポジトリにて閲覧いただけます。

 本学の建学の精神は、福音主義のキリスト教に基づく女性のための教育を行うことにあります。キリスト教文化に関わる専門学術の研究を遂行し、その特質を解明することは、建学の精神の明確化と具体化に資するところ極めて大であり、また本学の重要な使命の一つを果たすことでもあります。

 新年度に向けて、現在、キリスト教文化研究所では研究プロジェクトとして「故水垣清著『岐阜県キリスト教伝道史覚書(仮称)』出版プロジェクト」を遂行中です。岐阜におけるキリスト教の伝道、特にプロテスタント伝道は、金城学院のルーツである米国南長老派教会によって力強く展開された歴史があります。この『岐阜伝道』は、岐阜におけるキリスト教の歴史が記された書物です。岐阜県全域を俯瞰したキリスト教の通史は、今日に至るまで出版されたことが無く、本書は大変貴重な内容を含む第一次資料となります。本書の出版は、上述のキリスト教文化研究所の設立目的に叶うものであり、非常に意義のあるものと言うことができます。

 また、キリスト教文化研究所では同時並行のかたちで以下の共同研究も構想しています。
  T. アジアとキリスト教
  U. 女性とキリスト教
  V. 南長老派人名事典(PCUSA宣教師の足跡)

 キリスト教文化研究所の諸活動の成果は、『紀要』やホームページを通して、ご覧いただくことができます。ご意見などをお寄せいただければ幸いに存じます。どうか今後とも研究所の働きにご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。

キリスト教文化研究所所長 朴 相俊

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 1、エラ・ヒューストン記念礼拝堂外観
 2、礼拝堂内部(約300席)
 3、「フランクフルト版絵入ルター聖書」(河村典久氏寄贈)