長寿のための“コレステロール ガイドライン 2010年版”

コレステロール低下医療に警鐘!

「脂質栄養」オープンリサーチセンター代表 奥山治美

 血中コレステロール値は"低ければ低いほどよい"とする考えが、日本動脈硬化学会を中心として医療の現場を支配してきました。しかし実際には、コレステロール値の高い方が癌や脳卒中、呼吸器系疾患にかかりにくく、総死亡率が低いことがわかってきました。すなわち、高コレステロール値は長寿の指標であったのです。

 日本脂質栄養学会委員会は2010年9月に「長寿のためのコレステロール ガイドライン、2010年版」を発行し(中日出版社)、現在の"コレステロール低下一辺倒"の医療に警鐘を鳴らしました。

これに対応して、日本動脈硬化学会理事長が日本医学会長、日本医師会長の支持のもとに、"「長寿のためのコレステロール ガイドライン2010年」は容認できない"とする声明をだされました(10月14日)。そして、これに対する回答が日本脂質栄養学会理事長から公表されました。

私たち『長寿のためのコレステロール ガイドライン』策定委員は、日本動脈硬化学会の声明や関連する批判が、問題の核心から逃げており、問題点をごまかしていると理解し、日本動脈硬化学会への公開質問状を出しました。

 皆さんの参考のために、これらの資料の一部を再録します。

資料Ⅰ 長寿のためのコレステロール ガイドライン2010年の要約
資料Ⅱ 日本動脈硬化学会理事長声明とそれに対する日本脂質栄養学会理事長の回答
資料Ⅲ 長寿のためのコレステロール ガイドライン策定委員から日本動脈硬化学会への公開質問書