
C++は、外からアクセスされたくないメンバーを保護するための仕掛けを用意しています。すなわち、メンバーをいくつかのセクションに分け、それぞれのセクションについて、クラスの外から参照してよいかどうかを指定することができます。セクションには、次のようなものがあります。
| privateセクション | このセクションにあるメンバーをprivateメンバーと呼ぶ。 privateメンバーは外からアクセスできない。 privateメンバーはクラスのメンバーからはアクセスできる。 |
publicセクション | このセクションにあるメンバーをpublicメンバーと呼ぶ。 publicメンバーはどこからでもアクセス可能 |
何も指定しなければ、クラス内部はprivateセクションになります。
class Student {
・・・・・・・・ // ここはprivateセクション
public:
・・・・・・・・ // ここはpublicセクション
};
|
何も指定しなければ、privateセクションになります。しかし、privateセクションを明示するためにprivateキーワードを使うこともできます(下記)。
class Student {
private:
・・・・・・・・ // ここはprivateセクション
public:
・・・・・・・・ // ここはpublicセクション
};
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このほかに、protectedセクションがあります。protectedセクションは、そのクラス内からアクセスできることに加えて、そのクラスを継承したクラスからもアクセスできます。