トロントへきて驚いたこと
- トロントでは雪が降ってもタイヤにチェーンを巻いたり、雪道タイヤに変えたりしない。雪が降ると人々は普通のタイヤでゆっくり道路を走る。危険ではないかと思ってカナダ人の友人に聞いてみたら、チェーンや雪道タイヤはカナダでは違法なのだと言われた。だからアメリカから雪道タイヤの車で運転してきた人はカナダへの国境を越えられない。どうして違法なのかというと、チェーンや雪道タイヤは道路を駄目にするからなのだそうだ。彼女いわく、「私たちは道路を誇りに思っているけれど、雪を誇りに思っているわけではないから」。(Dec 26, 2001)
- CBCというラジオ番組はよい。私は最初他の音楽番組を聞いていたが、名古屋のラジオ局と違って同じ曲ばかりかかるしつまらない。CBCはちょっと聞くと面白くなさそうだけど実は面白い。これはBBCのような雰囲気の番組である。9月11日のテロ事件についても連日いろいろな人が様々な意見を述べている。この前ゲストだった専門家の人は、(私の聞き間違えでなければ)アメリカがアフガニスタンに落としている爆弾のうちの10%くらいは不発弾で、この先10年くらいいつ爆発するか分からないので、まるで地雷のようになっていると言っていた。この番組を聞いていてびっくりしたのは一般の人がこのラジオ局に電話をかけてばんばん意見を言うコーナーがあるところである。皆とうとうと自分の主張を述べる。ある人は今回の事件について、このラジオ局の報道の仕方を批判していた。CBC側はあなたの意見に感謝します、みたいなことを言っていた。例えばNHKだったらこういうことはあり得ないんじゃないかな。
- トロントの交通マナーは大変良い。カナダ人の友達によると、オンタリオで車の免許を取ろうと思ったら3年くらいかかるらしい。日本でいうと、仮免を取ってから本試験を受けるまでに1年くらい期間をおかなければいけないとか。免許を取るのが大変だからだろうか、歩行者が優先という原則が徹底していて、道路を渡ろうとすると車が止まってくれる。歩行者は大きな顔をして、かなり大きな道路でも平気で横断するのだ。この状況に慣れてから名古屋に帰ったら怖いだろうなぁ。(Sep 19, 2001)
- トロント大学では年間$50でSPSSを自宅で使える。ずっと使う人は自分で買ったほうがよいのかもしれないけど、とりあえず使ってみたい人にはいいサービスだなと思った。日本にもそういうサービスがあるのかな。
- 電話代が安い!ローカルの電話なら無制限にかけられて月に3000円弱(留守電つき)。しかもあるサービスに申し込めば、日本・アメリカ・イギリスなどへ24時間いつでも1分10セント(8円)で電話できる。カナダは豊かな国だなぁと思った。(アメリカもそうかもしれないけど。)
- どの人に会っても何人か分からない!皆堂々と(?)違うなまりの英語を話している。私がよく聞かれるのは"Are you born in Canada?"という質問。私の英語は明らかにへたくそなんだからそんなわけないでしょう、と思うんだけど。たとえ話し相手がなまっていても、どこから来たの?とは聞かないほうがいいようだ。何となく、そんなのどうでもいいじゃん、という雰囲気がある。非白人が多いことについて、あるカナダ人は"Who cares?"と言っていた。面白い。
- リスがすごくたくさんいる。黒、灰色、茶色。特に黒がかわいい。でもよく見るとリスってちょっとがに股である。アパートの近くの10m四方の空き地に少なくとも5匹走っていた。きっと冬眠のためのえさ集めに忙しいんだろう。
- 電話機を買った。なぜか電話機本体に電池も入れず、電源にも差し込まず、電話ジャック(?)と電話機をつなげるだけで使える。日本の電話機はコンセントにつないでいたのに。
- 切手を買った。ハガキも手紙も同じ値段の$1.05(海外へ出す場合)。日本の郵便料金よりは安いのは確かだけど、損だか得だか分からない。