「完璧じゃなくていい!」韓国留学で学んだ、勇気を出して飛び込む面白さ
留学レポート
人間科学部 多元心理学科 |4年 目黒 杏奈さん
2026年度 取材当時
独学から本気の留学へ! 大学のサポートでカタチになった「韓国で学びたい」思い

私は中学生の頃にK-POPを好きになったことをきっかけに、韓国のアイドルコンテンツをたくさん見るようになりました。動画を見続けるうちに日本語字幕と韓国語を自然と結び付けて理解するようになり、特別に勉強している感覚もないまま、少しずつ韓国語に親しんでいきました。大学入学後には、韓国語の授業を履修しましたが、独学で学んできた私にとっては基礎的な内容が多く、「もっと実践的な環境で韓国語を学びたい!」という思いが強くなりました。また、韓国人の友人を作りたいという気持ちもあり、留学を決意しました。
大学1年生の私は新しい環境に慣れるのに精いっぱいで、留学制度について詳しく調べる余裕がありませんでしたが、国際交流センターに「留学に行きたいです」と相談に行ったところ、必要な準備や手続きについて丁寧に案内していただき、少しずつ留学への道筋が見えていきました。相談に行ってから半年後には無事に韓国へ渡航することができました。留学準備中はビザ取得や提出物の準備など慣れない手続きも多くありましたが、準備を進めながら留学に行く実感がわき、楽しみな気持ちがさらに大きく膨らみました。
教会での出会い――人との繋がりを大切にする文化に触れて

留学中に特に印象に残っているのは、現地の教会に通った経験です。語学堂で出会った先生に誘っていただいたことをきっかけに、毎週日曜日に教会へ通うようになりました。留学前は、キリスト教や教会に対して「少し堅い場所」というイメージを持っていました。しかし実際に行ってみると、皆さんとても温かく、まるで親戚の集まりのような雰囲気で迎えてくださり、礼拝の後に食事や観光へ連れて行っていただくことも多くありました。私と同世代の方や同じ大学に通う学生もたくさんいたため、交友関係も広がり充実した留学生活を送れました。この経験から、自分の中の先入観だけで物事を判断せず、新しい環境に自分から飛び込むことの大切さを学びました。
そして韓国での生活の中で常に感じていたのは、人との距離の近さや「情」を大切にする文化です。ふと立ち寄ったお店の方々も温かく接してくださったり、人との繋がりを大切にしたりする雰囲気のおかげで、大変なテスト期間もくじけずに乗り越えることができました。
平日は毎日4時間勉強! 苦労を乗り越えた経験が、継続する力と自信に

一方で、勉強面では大きな苦労がありました。留学中は、午前中に「語学堂」という留学生が韓国語を学ぶための学校に通い、午後から大学の授業に参加します。大学の授業は留学生向けの必修講義のほか、現地の学生と受ける専門科目の講義もあります。私は多元心理学科の学生なので「人格心理学」という授業を履修しました。
語学堂や留学生向けの授業は外国人が対象のため、先生もわかりやすい単語や聞き取りやすい速度で話してくださりますが、学部の授業は現地の学生向けなので韓国語ができることは大前提で授業が進みます。専門的な知識を学ぶため授業で使われる単語や表現も難しく、レポート作成や記述式試験には特に苦戦しました。授業についていくために平日は毎日4時間、試験前には休日も長時間勉強を続けていました。ただ、そのような経験を通して韓国語力だけでなく、継続して努力する力も身についたと感じています。異なる文化や価値観に触れたことで、自分自身の考え方や視野も広がり、精神的にも成長できた留学だったと思います。
完璧じゃなくて大丈夫! 留学で手に入れた「積極性」と「行動力」

留学前の私は、新しいことに興味はあっても、「失敗したらどうしよう」と考えてしまい、自分から積極的に行動することに少し慎重で臆病なところがありました。実際に、アルバイト先に韓国人のお客様が来店されたときにも、頭に韓国語が浮かんでいたのにもかかわらず、自信が無く手が震えるほどに緊張してしまい、そのときは韓国語で接客することはできませんでした。しかし、留学生活を通して「完璧でなくてもいい、まずは伝えようとすることが大切だ」と考えるようになりました。現在では、むしろ韓国から来たお客様が来店されると「韓国語をつかえる!」と嬉しくなります。それだけでなく、英語圏の方とお話しするときにも、拙いながらも積極的に英語で会話し、外国の方とコミュニケーションを取ることに楽しさを感じます。
また、以前よりも積極的に行動できるようになったと感じています。留学を通じて人の目をあまり気にしなくなり、一人で外出したり、新しい場所へ行ったりすることへの抵抗も少なくなりました。
異なる文化や価値観に触れたことで、自分自身の考え方や視野も広がり、精神的にも成長できた留学だったと思います。
世界に目を向けるきっかけに

留学を経験したことで、以前よりも視野が広がり、「まずは挑戦してみよう」と考えられるようになりました。
留学前は、外国をどこか遠い存在に感じており、一人で海外へ行くことも想像できませんでした。しかし、留学を通して韓国人だけでなくベトナムや中国、インドネシアからの留学生との交流もあったことをきっかけに、海外へのハードルが大きく下がり、現在では韓国だけでなく、さまざまな国や文化に興味を持つようになりました。また、異文化の中で生活した経験から、人とのコミュニケーションにも以前より積極的になれたと感じています。帰国後には大学で韓国人留学生のバディを務める機会もあり、留学経験を活かしながら交流を深めることができました。
さらに、韓国の学生たちが自分の将来や学びに真剣に向き合う姿勢に刺激を受けたことで、私自身も将来について以前より深く考えるようになりました。現在は、留学経験をきっかけに、グローバルな環境で働くことにも興味を持っています。
受験生へのメッセージ
留学を迷っているなら、私はぜひ挑戦してほしいと思います。留学は大変なこともありますが、それ以上に毎日が新鮮で、多くの出会いや発見があり、本当に充実した時間になります。私は実際に留学を経験して、「行かなければよかった」と思ったことは一度もありませんでした。
また、留学前から少しでも語学を勉強しておいたことが良かったと感じています。最初からある程度コミュニケーションが取れたことで、現地での生活にも早く慣れることができました。一方で、慣れてくると同じ友人と過ごす時間が増えたり、休日に出かけずに過ごすことも多くなってしまいました。今思うとせっかくの機会だったのでもっとさまざまな人と交流しておけばよかったと感じています。
留学中は、ぜひ自分から積極的に行動して、多くの人と関わってみてほしいです。留学は語学力だけでなく、自分の価値観や考え方にも大きな影響を与えてくれる経験だと思います。そして海外で生活することで、その国のことだけでなく日本の良さや特徴、独特の考え方に気がつくきっかけにもなりました。留学に興味があるものの、あと一歩勇気が出ない人がいたら「やらない後悔より、やる後悔」という気持ちで、ぜひ挑戦してみてほしいです。
