ファッション工房勝原 早紀さん

2018年に制作した記事です。

勝原 早紀さん

~ 私の「KINJO DAYS」~

誰かの役に立つ服がつくりたい。
勝原 早紀さん

私は今、学科でもサークルでも「ユニバーサルデザイン」を学び、実践しています。
私には障がいによって身体が不自由な従兄弟がいるのですが、小さな頃から、従兄弟のために私ができることは何だろう、と考えてきました。
そして、もともと絵を描いたり手芸をすることが大好きだった私が見つけた答えがユニバーサルデザインによる服づくりでした。
金城学院大学では1年生からユニバーサルデザインを学べる上、「ファッション工房」というサークルで、実際に障がい者向けの洋服を作れると知り、大学の授業で勉強しながら、サークルで服をつくる、という毎日が始まりました。

勝原さんは、1年生の夏休みに、従兄弟のために初めて一本のズボンを作りました。普通のズボンにニット生地を織り混ぜ、着脱がしやすい充分な伸縮性のあるユニバーサルデザインのズボンです。この他にもファッション工房では、車椅子用のウェディングドレスやレインコートづくりなども行われており、勝原さんはファッション工房での活動を続けていくことで、知識や技術を身につけ、従兄弟だけではなくより多くの人のために役立つものづくりがしたい、という思いを持っています。

そんな勝原さんが信じることは。

~ 私の「強く、優しく。」~

意志を貫く強さ、誰に対しても等しい優しさ。
勝原 早紀さん

従兄弟をずっと見てきて思うことは、障がいはあくまでひとつの個性である、ということ。従兄弟は身体が不自由という個性があるだけで、私はあくまで、その個性に合った服を作ってあげたいと思っています。
今までは自己満足のために絵を描いたり手芸をしてきましたが、これからは従兄弟のために、そしていつかは多くの人のために、優しさに溢れた服作りに携わっていきたい。それが、障がいのある従兄弟が与えてくれた、私の社会的な使命だと思っています。

勝原さんは、「同情は優しさではない。」とはっきりと言い切ります。
障がいをひとつの個性と見なす心を持てば、その人が本当に必要とすることは見えてきますが、同情の気持ちからは、本当に必要なことは見えてこないそうです。困っている人が本当に欲しているものを見つけ、それを提供するために努力する心こそが優しさであり、強さでもあると語ってくれました。
自分なりの強い使命感を持ちながら授業とサークル活動を頑張る勝原さんなら、誰かを笑顔にできるユニバーサルデザインに関わっていくことができるはずです。

がんばれ、勝原さん。