金城学院大学 国際情報学部 KITカンボジア研修2015

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 一日目。みんなで朝に中部国際空港で集合しました。初めていく家族以外の人たちとの海外。正直、わたしは不安でいっぱいでした。みんなで飛行機に乗り、無事にプノンペン国際空港に到着することができました。降りたとき一番初めに思ったことは暑い!でした。日本は冬だったので気温の違いに驚きました。バスに乗り、道を走っているとバイクが多い多い。どこを見渡してもバイクがあり、そのバイクには二人、三人など人が乗っており、多い時には四人もの人が一つのバイクに乗っていました。日本では考えられない光景に、文化の違いを感じました。そしてみんなで夕食を食べ、その日はホテルでぐっすり眠ることができました。
 二日目。朝起きると、とても体調が悪く体温計を取り出し計ってみると熱がありました。先生と相談した結果、残念ながらその日は一日ホテルで休むことになりました。そのあと帰ってきたみんなからキリングフィールドの話を聞きました。骨などが残っていたことや頭良い人が殺されていた話を聞き衝撃を受けました。そして次は自分の目でみに行きたいと思いました。

 三日目。午前にスラム街に行きました。突然訪問したわたしたちなのに街の人たちはみんな温かく笑顔で接してくださいました。そしてスラム街の子供たちとあやとりや折り紙やシャボン玉など日本の遊びをしました。みんな集まってすごく楽しそうに遊んでくれて用意したかいがあったなと思いました。午後は体が不自由な女性たちが洋裁でキーホルダーやネックレスやポーチなどを作って販売しているところに行きました。みなさんとても明るくて色んなお話をしてくださいました。なかにはわたしと同い年の子もいて、毎日楽しく働いていると言っておりはっとさせられました。耳が不自由な女性とは身振り手振りや絵を描いて通じ合うことができ楽しく、うれしいひと時でした。
 四日目。バッタンバンへバスで長時間移動しました。ホテルへ向かうにつれ街の景色も変わっていき、明日からのタサエン村への緊張が高まりました。
 五日目。タサエン村に到着。初めて直接見る高山良二さん。厳しい方だと伺っていたのでとても緊張していましたが、笑顔で冗談などをふまえながらお話をしてくださり、変な緊張がほぐれていくのを自分自身感じることができました。
 六日目。地雷原である畑へ向かいました。実際に地雷が爆発するところを遠くから見させていただきとても音が大きく驚き地雷の怖さをじっかんすることができました。本物の地雷を近くで見たときは、小さいなと思ったのにあんなに威力が大きいなんて。恐ろしくなりました。
 七日目。熱がぶり返してしまい一日寝込んでしまいました。村での生活は今日で最後となりました。高山さんとは夕食のときや寝る前などたくさんのお話をしました。とても気さくな方で「好きにしたらええ。」と悩んでいるわたしによくそう言ってくださいました。高山さんとお話しすると何故か元気になる私がいて、高山さんは本当にすごい人だなと実感すると同時に高山さんのようになりたいと尊敬しました。みんなから好かれていて人気者の高山さん。自分を持っていて強くてキラキラしていました。本当にお世話になったし自分のためなりました。

 八日目。幼いころに人身売買されていた女の子たちの話を聞いたりイグサを使った商品をつくっているファクトリーへ行きました。働いているのはみんな女性でした。子供が遊べるところや給食制度などいい環境で働けるようになっていました。かわいい商品ばかりでお土産をみんなでたくさん買いました。そのあとそこで働いている女性の自宅へ訪問し鳥おじさんに会いました。家の構造やお話に日本との違いを感じることができ、新鮮でした。
 九日目。人生で初めての世界遺産。とてもワクワクドキドキしました。象がたくさんいて上に乗っている人をたくさん見ました。間近で見るアンコールワットは思っていたよりとても大きくて驚きました。壁には細かくきれいに色んなものが掘ってあり、大きな木がところどころあり、昔の建造物と自然がまじっておりとても綺麗で感動しました。物語など色んなお話をたくさん聞かせていただき楽しい時間でした。
 十日目。日本へ帰ります。カンボジアで色んなことを学ぶことができました。日本しか見てこなかった自分にとって刺激的なことがカンボジアにはいっぱいでした。お金だけが幸せ、豊かさではないこと。人にやさしく接することがどれだけ大切かということ。歴史を学ぶことが生きていくうえで必要なんだということ。他にもあるけど、このことを本当に心から思いました。

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