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2015年度学位記授与式を挙行しました。

  卒業生の皆さん、本日はご卒業本当におめでとうございます。心からお喜びを申し上げます。ここに文学研究科、人間生活学研究科、文学部、生活環境学部、国際情報学部、現代文化学部、人間科学部、そして薬学部を合わせて1,163名の方々をお迎えし、学位記授与式を挙行できますことを心から嬉しく思っております。
  本日は、卒業する学生の皆さんだけではなく、父母会の会長様をはじめ役員の方々、さらにみどり野会の会長様もともにここに集まってくださっています。また、会場にはご父母の皆様や卒業生の関係者の方々も参列して下さっております。ありがとうございます。

  さて、卒業式は、大学での生活を思い起こすよい機会でもあります。初めて金城学院大学に足を踏み入れた日の感激、新鮮だった大学での講義、礼拝堂での厳粛な礼拝、新しく得られた友人たち、そしてまた、皆さんはエラ・ヒューストン記念礼拝堂およびN1、N2という二つの講義棟の新築という喜ばしい時に立ち会うこともでき、新しい快適な環境で勉学することができました。これらのすべてが皆さんにとって、良い思い出となることでしょう。
  ひるがえって、日本全体に目を移せば、この数年間は、日本にとって激動の時代でありました。特に、2011年3月11日の東日本大震災は被災地の人々や建築物に大きな被害を与えただけでなく、生き残った人々の人生をも変えてしまいました。しかし、この悲劇の中で被災された人々がみせた静かな強さとお互いを思いやる優しさは、海外の人々さえ感動させました。金城学院大学の教育スローガンは、「強く、優しく。」です。たとえ、時と所は変わるとしても同じように実行したいものです。
   

  さて今日、卒業される皆さん達の進路は様々でしょう。ただ、一般社会における仕事というものは、面白く楽しいことばかりではないことは皆さんもお分かりだと思います。時には、苦しいことあるいは困難にぶつかることもあるでしょう。どうして自分だけがこのような目に遭わなければならないのかと悩むことがあるかもしれません。キリスト教ではそのような時、目の前の困難を神様からの試練と考えます。神様が一人一人の人間の持つ実力、決心、あるいは信仰の度合を試すために苦難を与えると考えるのです。しかしながらこの苦難は神様の手の中にあるものですから、決して乗り越えられないものではないのです。
  先ほど司式者に読んでいただいた聖句をもう一度読んでみましょう。「神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせるようなことはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」これは、すごい言葉です。これから苦難に出会ったと感じたとき、この言葉を思い出してください。きっと力が湧いてくるはずです。
  神様の教えは金城学院大学という器を通して皆様のもとに届けられました。卒業生の皆さんは金城学院大学で学んだことを大切にしながら実社会で活躍していかれることと思います。そして、時には、皆さんが巣立っていったこの美しいキャンパスを忘れずに、再び訪ねてみてください。
 卒業する皆さん方のこの門出をお祝いします。また、本学の教育へのご理解とご協力を惜しまれなかった父母会とみどり野会に改めて感謝申し上げます。最後に、皆様のご多幸をお祈りし、式辞といたします。

金城学院大学学長 奥村 隆平