2016年09月11日 (日)

今日のお題:桐原健真「宗教は一に帰すか―帰一協会とその試み―」日本宗教学会第75回学術大会、新宿区・早稲田大学(戸山キャンパス)、2016年9月10日

おわりに

帰一協会の試みを、いわゆる宗教間対話Interfaith dialogueと考えることも可能かもしれません。しかし、対話はどこまでも、彼我 dia- の関係でしかありません。「対」している限り、「帰一」はできないのです。

帰一協会は、初期の段階で、帰一の困難性に気づきました。個々の宗教は、各々独立して存在しており、その事実を否定して新たな教を立てることはできない。それゆえに帰一協会は、なにかの「形式」を遺すのではなく、宗教者や宗教に関心を有するものたちが集う「場」を形作ることへとシフトしていきました。

それはいわば、宗教間協業Interfaith Cooperationとしての場であり、Association Concordiaの名にふさわしい営みであったと言えます。こうした宗教間協業の実践は、果たして今日どのような形でなし得るものなのでしょうか。帰一協会の知的営為を踏まえつつ、改めて考えて見る必要があるでしょう。

以上で発表を終わります。ご静聴感謝いたします。


一つの結論としては、姉崎正治は偉いなぁということでございましょうか。

井上哲次郎は相変わらず可哀相なことになっていますが。まぁ、質疑でも申しましたが、イノテツは、長生きしすぎたんだろうなぁ、というところでございましょうか。或る意味、人間は常に成長するという見本のような人間ではあります。

そういえば、個別発表って久しぶりだなぁと思った今日この頃。

2016年09月08日 (木)

今日のお題:しょうけい館(戦傷病者史料館)名古屋巡回展

九段下にしょうけい館(戦傷病者史料館)というのがございますが、そちらの方から名古屋で巡回展を開催するとのご案内を頂戴しましたよ。

しょうけい館.JPG

日時 2016年10月26日〜30日
会場 名古屋市博物館

本館に足を運ばれたことのない方は、是非この機会にどうぞ。

残念ながら、当方は、この日程に離名しておりまして、なんとも惜しいことでございます。

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